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ユンside
ユン「隠れて！隠れて！」
雷獣達を見つけると、すぐさま駆け寄る。
何事かと目を見開く皆に役人達が来たを説明した。
茂みの後ろに隠れた直後、
ガラガッシャーン！と言った大きな音が響く。
覗くと、税の徴収をしているようだった。
役人はセドルおじさんの頭を踏みつけている。
役人「払えないなら子供を売り払いますよ」
セドル「そ、そんな...！」
火の部族の土地は荒れていて、
農作物は育ちにくい。
数ヶ月前に増税しこの前は滞納してしまったと言っていた。
ぐっと唇を噛み耐えていると、隣から「ギギギ」と言った骨が軋む音が聞こえ、そちらを向く。
…って、ヒィー！キジャが戦闘体制！
もう手が巨大化してるし！
ユン「お、落ち着いてキジャ。その手で出て行ったら何もしてなくてもしょっぴかれるから。
ねぇ、ヨナ、ルイ……えっ」
二人に同意を求めると、
既に、ヨナは弓に、ルイは仕込み刀に手を添え、攻撃の準備をしていた。
…え、弓!?刀⁉もう武器出しちゃってる！？
ユン「ちょ、ダメだからね？二人が見つかるのが一番ダメなんだからね？」
殺気に満ちた二人をなだめた後に再び役人達を見ていると、俺の持って来た食料を見つけ、運びだそうとしている。
あれは、俺がこの村の為に、精一杯かき集めた食料なのに…！
そう思いながらも怒りを抑えていると、
女の子が役人達に近づいた。
女の子「ダメをそれはユンが私達に持って来たものよ」
役人「ん？…なんだ子供ですか。丁度良い。足りない税はその子を売り払って補いましょう」
その言葉に、サァッと血の気が引く。
その子も親も必死に抵抗するが、
なすすべが無い。
俺も、思わず出て行きそうになる。
すると、役人の肩を何かがかすめ、血が吹き出た。
役人「なっ、だ、誰だ！？」
一瞬唖然としていると、すっと誰かが手を上げ、ゆるい声で「はーい」と返事をした。
ジェハ／ルイ「僕ら／私達ですが」
(ジェ…ジェハーー！！ルイーー！？)
心の中でそう叫んだ。
三十六話【暗黒龍とゆかいな腹へり達】→←三十五話【お役人さん】
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
おうづき . 腐人間 . - ノルアンさん、紗奈さん、コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: ca4c69e2da (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白いです！最新楽しみにしてます！！ (2020年4月27日 16時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
ノルアン - 面白いです！続きが気になる〜 頑張ってください！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: 464b69dd91 (このIDを非表示/違反報告)
裏月 - 暖かいコメントありがとうございます！！更新は不定期ですが、この先も頑張っていきます！！ (2020年2月10日 17時) (レス) id: ca4c69e2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おうづき . 腐人間 . | 作成日時：2020年1月26日 17時
