及川さんは浮気性

浮気性 ページ33

Prrrrrr…

及「もしもーし」

貴「もしもし、今から会える？」

及「会えるよ！」


会えないっていわれると予想してたからちょっとびっくりだ


及「Aの家行くね？」

貴「わかった！」


なんだか伝えることが緊張してきた

緊張しても仕方ないと思って勉強をしていた

遅いなあと思っていても10分しか経ってなかったり。

貴「こんなんじゃ勉強も集中できないや」

ぴんぽーん

貴「…ナイスタイミング」


及「やっほ！遅れてごめん！」

貴「大丈夫だよー」

及「どうしたの？急に会いたいなんて」

貴「伝えたいことがあってさ」

及「ん？」


飛雄よりも丸い目で私を見つめる徹

貴「距離置くの、やめない？」

浮気性は治してよね。と続けていった

徹はだんまりだ

貴「ちょ。なんか反応してよ」


反応してくれないとさすがに悲しい


及「…別れ話かとおもってたからびっくりしちゃった」

徹は別れたいのかな…？

及「俺も賛成だよ、改めてよろしく。A」


貴「…よかったあ。こちらこそよろしく」

そう言うと徹は微笑んだ

全身の力が抜けて安堵を感じた




私達は朝も前のように一緒に行くようになり、帰りも帰れる日は帰った

徹は浮気しているような素振りもなくて浮気性治ったのかなと嬉しく感じていた


あっというまに3年生の夏になった。

徹は推薦だけど一応勉強しているらしい。

わたしも勉強するため、家や予備校に引きこもりっぱなしだ

徹と私は志望校は違うけど東京という県は一緒なわけで。

貴「同居、とか」


なんかいいよなあ

話してみようかな。志望校が受かったら。

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