及川さんは浮気性

浮気性 ページ32

徹が来てから1時間半後、徹は自分の家に帰って行った


別れ話はしなかった。



私は明日飛雄に飛雄のことをどう思っているのかを伝えなくてはならない


学校は終わり、放課後になった

飛雄にはいつもの公園で会おうと伝えてある


5分早く着きそうだ。そう思ったけどやっぱり飛雄はもう着いていた


貴「やっぱり早いや、待たせたよねごめん」

影「全然気にしてないっす」


そんなことより。返事、してくれるんすか？
と飛雄は言った


貴「…うん」

貴「私ね、昨日徹と話し合ったんだけどさ」

飛雄はいつもの綺麗で真っ直ぐな目で私の話を真剣に聞いてくれている

影「…はい」

貴「やっぱり徹のこと好きなんだ。だから飛雄とは付き合えない」

色々迷惑もかけたのに、本当にごめん。

そう伝えた

影「わかりました。ちゃんと返事してくれてありがとうございます」

あれ。なんでだろう、雨？

影「…なんでAさんが泣いてんですか」

私の涙だったようだ

貴「なんでだろ。わかんないや」

泣きたいのは飛雄の方のはずだ

私が泣いていい立場ではない。


そう言い聞かせていると涙は自然と止まって言った


影「及川さんと別れたらいつでも言ってくださいね」

貴「うんw」



お互いちゃんと笑いあえていた


2人でバレーの話や雑談をちょっとした後、私達はそれぞれ家に帰った




これでいいんだ。つぎは徹に距離を置くのやめよう、ただし浮気性は治してよね

そう伝えようと思った



もうなんだか今日中に伝えたくて、私は徹に電話をかけた

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