及川さんは浮気性

浮気性 ページ15

及川side

3分くらい待っているとAがきた

及「…おはよ」

貴「おはよう」

及「なんか俺したかな？影山に昨日会って言われたんだけど」

疑問だったことを聞いてみる

貴「えっと」

話すのをためらっているみたいだった。

ためらっている姿をいつもなら可愛いと思う余裕もないくらいに、自分がいらいらしていることに気づいた。

貴「ひなちゃんに嫉妬してたっていうだけ」

Aは少し恥ずかしそうに言った

及「え、そうなの」

ああなるほどね。
俺のために泣いてくれてたってことか。

もっと俺のために泣いてくれないかな。

そう思っている俺はきっと狂っているんだろうなあ。

そう思いながら微笑んだ。

貴「なんでそんな嬉しそうなの？」

及「ん？かわいいなって」

貴「可愛くなんてないよ」

俺のためにもっともっと泣いてもらわなくちゃ

チャイムがなりそうだったから俺たちは急いで門を潜った

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