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手をぎゅっと握って俯く。

髪の毛からポタポタと水滴が落ちてくる。

しばらく黙りこんでから、もう一回だけかみちゃんの顔を見た。

かみちゃんは眉毛を下げて私の頭を撫でた。




「…っ、ごめん、」




かみちゃんの手は温かくて、

なぜかわからないのに涙が出てくる。

さっきは溢れなかった涙が、

嘘みたいにボロボロ溢れてくる。




「大毅くんのこと、好きなのに、
大毅くんは私のこと、好きじゃないねん…っ」




私の頭からかみちゃんの温もりが消え、

違う温もりに体ぜんたいが包まれると

私の頭に冷たい雨がまた当たり始めた。

…かみちゃんに、抱きしめられてるんだ。





「かみちゃん、濡れちゃうで」


神山「俺は好きやで、綾瀬のこと」


「…うん、」


神山「慰めの気持ちで付き合おうなんて言わん、
でもどうしても辛かったら俺のところにくればええから」




私を抱きしめるかみちゃんの力が一瞬、強くなった気がした。




神山「俺はお前を、守るから」




雨音だけが聞こえてくる、

かみちゃんの温もりだけが私を温める。


大毅くん、

私はあなたを

これからも好きでいるよ。






..

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す ら い む(プロフ) - ごめんね (笑) じゃあお昼に電話します 、 楽しみ ! (2017年12月15日 23時) (レス) id: 45ad87c9ca (このIDを非表示/違反報告)
花霞(プロフ) - す ら い むさん» 大丈夫だよ〜〜、むしろ眠かったから助かりました。笑 あしたが楽しみ〜っ!! (2017年12月15日 23時) (レス) id: c6298e217e (このIDを非表示/違反報告)
す ら い む(プロフ) - ねえねえねえ ほんとごめん 明日のお昼できる ? (2017年12月15日 22時) (レス) id: 45ad87c9ca (このIDを非表示/違反報告)
花霞(プロフ) - す ら い むさん» 大丈夫!頑張って起きてます。笑 (2017年12月15日 20時) (レス) id: c6298e217e (このIDを非表示/違反報告)
す ら い む(プロフ) - 明日だと 11時ぐらいになるけど 大丈夫 ? (2017年12月14日 23時) (レス) id: 45ad87c9ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花霞 | 作成日時:2017年10月19日 22時

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