006 ページ6
.
なんであの時、藤井くんも神山くんも私に挨拶してくれたんだろう。
その疑問が頭をグルグルと回っている。
私が2人の前を通ったときは
私以外にも何人かクラスの子がいたのに。
『森戸ちゃん、おはよう』
「っ、あっ、おはよう…」
いつもみたいに教室に1番乗りをするはずだったのに
教室に入れば黒縁眼鏡をしてる神山くんの姿があった。
『昨日の課題、学校に忘れてん』
「最悪やんなぁ？」と私に同意を求めるように
神山くんはこちらを向いた。
いつも見ない眼鏡姿にドキドキする。
「めがね、かけてるの、？」
それが精一杯の返事だった。
男の子と2人きりなんて久しぶりで
無駄に緊張してるせいで声が小さいのに
神山くんはちゃんと聞いてくれていたらしい。
『目が痛くてコンタクト入れられなかってん。
俺の眼鏡姿見れた森戸ちゃんは運ええなぁ…的な？』
照れたように眼鏡をかけ直した神山くん。
「…なら、今日はいい日になりそう」
『え？』
「か、神山くんの眼鏡姿見れたから」
『…っ、ふふ。せやなぁ、いい一日になるんちゃう？』
驚いた顔をしたあとにすぐに笑ってくれた。
やっぱり神山くんはいい人だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かみやまつしま♪(プロフ) - 完結してすぐ見つけて、ドキドキキュンキュンしながら読ませていただきました！私も続編希望します…！！！ (2018年12月20日 23時) (
レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
瀬菜 ..｡(プロフ) - 初めまして。ランキングから飛んできて、初見だったんですけど勢いで全て読みました。とてもきゅんきゅんしました...！神山さんがもっと好きになっちゃった。素敵なお話をありがとうございました！ (2018年12月15日 7時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まできゅんきゅんしてました！楽しかったです(*^^*) (2018年12月15日 1時) (レス) id: faa7b83006 (このIDを非表示/違反報告)
ハルタ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とってもキュンキュンするお話で、読みやすくて、素晴らしい作品でした。ぜひ、続き読みたいです。頑張って下さいp(^-^)q (2018年12月10日 21時) (レス) id: 3eaa2e0c73 (このIDを非表示/違反報告)
あおのりちゃん - とっても素敵なお話でした！このお話は私の中で一番大好きなお話です！もし出来たらでいいのですが、続編をつくってくださると嬉しいです！ (2018年12月10日 17時) (レス) id: b890d2b513 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花霞
| 作成日時：2018年9月23日 13時
