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『…はい、カルピス』

「え?」



自分の恥ずかしさで頭がいっぱいになっていると
神山くんがカルピスを差し出してきた。

カルピスを持っていない方の手には
もう一本のカルピスを持っていてすぐに私の分だと理解した。




「ごめんね!110円だっけ?」

『ええよ、これくらい』

「でも、買い出しのときも奢ってもらっちゃったし」

『女の子から巻き上げるわけないやろ、
こういうのは黙って受け取っておくの〜。な?』

「…じゃあ、ごめんね、いただきます」

『ごめんねやなくて?』

「ありがとう」



私がそう言うと満足そうに笑って頷いた。

「戻ろっか」と声をかけようとしたとき、
ちょうどチャイムが鳴った。



『はよ行かな、遅刻扱いやん』

「あっ、そうだった!」

『俺ら朝早く来て準備しとったのになぁ〜?』

「神山くん!早く!行こう!」



遅刻扱いや〜、と言ってるけど神山くんは急ごうとしない。

たまらず腕を掴んで走ろうとすると
神山くんの腕を掴んだはずの私の手はいつのまにか
神山くんの大きい手に包まれていた。



『よっしゃ、ひとっ走りや!』

「えっ、ちょっ!」



目の前で走る神山くんの背中は大きくて
手から伝わってくる神山くんの体温にドキドキしながら
幸せに浸っていた。




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かみやまつしま♪(プロフ) - 完結してすぐ見つけて、ドキドキキュンキュンしながら読ませていただきました!私も続編希望します…!!! (2018年12月20日 23時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
瀬菜 ..。(プロフ) - 初めまして。ランキングから飛んできて、初見だったんですけど勢いで全て読みました。とてもきゅんきゅんしました...!神山さんがもっと好きになっちゃった。素敵なお話をありがとうございました! (2018年12月15日 7時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後まできゅんきゅんしてました!楽しかったです(*^^*) (2018年12月15日 1時) (レス) id: faa7b83006 (このIDを非表示/違反報告)
ハルタ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とってもキュンキュンするお話で、読みやすくて、素晴らしい作品でした。ぜひ、続き読みたいです。頑張って下さいp(^-^)q (2018年12月10日 21時) (レス) id: 3eaa2e0c73 (このIDを非表示/違反報告)
あおのりちゃん - とっても素敵なお話でした!このお話は私の中で一番大好きなお話です!もし出来たらでいいのですが、続編をつくってくださると嬉しいです! (2018年12月10日 17時) (レス) id: b890d2b513 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花霞 | 作成日時:2018年9月23日 13時

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