空 白 ラ ブ レ タ ー (緑)

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確信してしまった自分の気持ちは妙に嬉しくて、
余計意識しちゃってチラチラと神山くんを見てしまう。

それでも気づいてしまったあと、
なぜかKくんへ罪悪感が生まれた。

Kくんは全く関係ないのに、
というかKくんは手紙だけのやり取りであって
どんな人なのか、本当に男の子なのかすら曖昧なのに。



『森戸ちゃん！ちょっと来てくれへん？』

「あっ、はい！」



神山くんをぼんやりと見つめていると急に呼ばれる。

隣には実行委員の子がいて
買い出しのことについてだった。

…そういえば神山くんって優しいだけじゃなくて
しっかりしてる人だったなぁ、
学級委員の子が助けられてるのを何度か目撃してる。

藤井くんはすごい角度で寝てるけど、
あれは首痛めないのかな。



『ここ混むらしいねん、少し遠くのとこ行く？』

「…私はどこでもいいけど、
神山くんも平気なら混まないところがいいよね」

『じゃあ少し遠出するか』



「な？」と声をかけられて慌てて頷くと
実行委員の子は「ありがとう」と外出届に店名を書いていた。



森戸ちゃんへ

森戸ちゃんも居らんのや?
仲間やね、恋人いない同盟でも組みますか?笑

好きな人なぁ、森戸ちゃんは居らんの?
ってさっきからめちゃくちゃハテナ書いてるわ、ごめん。笑

そやなぁ、俺も緊張してまうからお互い様やけど
森戸ちゃんがそこまで言うなら仲いい奴誘うわ〜。

あ、くれぐれも準備のときに怪我しないように!

Kより




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