私の幼馴染は。5【吉沢亮】

◎ ページ38

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( 吉沢 )




『でも、』




でも、俺は。




『好きな人には好きって言いたいし、言われたい。
俺しか見てほしくないし、その人のことを1番知ってるのは俺がいい』




付き合っていても必ずしも同じ仕事が来るわけじゃない。

俺がいないところでAが恋愛ものをやって、
Aがいないところで俺が恋愛ものをやることだって絶対ある。




『仕事上、遊園地でデートとか普通のことはできないけど』




勝手に嫉妬して、勝手に怒って悲しませると思うし
喧嘩だってたくさんすると思う。




『それでも俺は好きな人のために尽くしたい』




Aの方を向くと、俺のことを真剣に見つめてくれていた。




『そう思える人に出会った』




俺を真剣に見つめてくれる瞳が少し、
揺れた気がした。



『その人は俺のことを誰よりも理解してくれていて、
いつも隣にいてくれる守りたいって思えるような存在』



『その人がいなくなったら俺はなにもできなくなる。
その人がいるから今の俺がいて、
はじめて離したくないって思った本当に大切な人』




俺が今まで想ってきたありったけの愛を込めて───…





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