私の幼馴染は。5【吉沢亮】

君の呼ぶ声 ページ35

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( 吉沢 )





手紙を置いてきたのはいいけどあいつがいつ起きるかもわかんないし
アラームをかけておくべきだったかな、と後悔。

隆からラインの返事が来ていたけど
「お前ならいける！」なんてあまりにも無責任なメッセージだった。



『どうしよう』



なんて言えばいいんだろう。
振られたら、どうしよう。

正直振られたら立ち直れる気がしない。

気づきたくなかっただけでだいぶ前から好きだった。
気づいたら負けだと思っていた。


気づいたら、俺たちの関係は確実に変わる。
良くも、悪くも


だから気づいてないふりをして
誰にも言うわけじゃないのにドキドキしてる言い訳を考えたりして
それでも誤魔化せないくらい大きな感情になってた。



『……誰にも取られたくない』



所謂、独占欲っていう俺のわがまま。

Aを誰にも取られたくなかった、
あいつのことを1番知ってるのは俺だけでいい。

なのに可愛いし、性格がいいAはみんなからモテて
……俺から離れていく気がして怖くなった。




「亮ちゃん！」




それなのに、君の声が聞こえると
その恐怖心さえかき消されて
俺はなんでもできるような気がするんだ。



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