私の幼馴染は。5【吉沢亮】

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Aへ

沖縄に来てから夜更かしが続いてたので起こしませんでした。

荷物整理も終わったし、あとは帰るだけ!

帰る前に話しておきたいことがあるので
海に来てください。

亮





思ったよりも短い文で書いてあって
そういうところも亮ちゃんらしくて笑ってしまった。



「話しておきたいこと…？」



この手紙は本当に私宛だったことの安心感と
話しておきたいことの内容がパッと来なくて疑問が残った。

話しておきたいことってなんだろう。

話さなきゃいけないことなんてない気がする、
…好きな人ができた、とか？



「…やめよう」



そういうことを考えるのはやめたほうが身のためだ。
今そんなこと考えてたら絶対泣く。

とりあえず海に行かなきゃいけない。
…メイク、直してからでもいいのかな、

手紙を服のポケットにしまってスマホも持って
メイクも直して、部屋を出た。


さっきからずっと鼓動が早い。
ドキドキ、って周りの人に聞こえてそうなくらい大きく音を立ててる。



「っ、亮ちゃん！」



ホテルを出たすぐの海。

見慣れた後ろ姿が砂浜で1人、座っていた。




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