私の幼馴染は。5【吉沢亮】

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かっくんは近くにいたムロさんに声をかけて
今度はムロさんにも「喧嘩したの？」と聞かれる始末。




「してないですって、(笑)」


柳楽「なにー、喧嘩はだめだよー？」


「柳楽さんまで！！」




私たちの会話が聞こえたのかそばにいた柳楽さんも参戦。

止めることなく笑って見てるかっくんを睨むと
「ヒェ、怖え」とわざとらしいリアクションを取られた。




「悪い大人だなあ。もぉ〜」


『うちのいじめるのやめてもらっていいっすか、』


「え？」




いつの間にか消えていたムロさん以外のおふたりに
そう言ってると後ろから聞きなれた声がした。

振り返るとさっきまで福田監督のところにいた亮ちゃんがすぐそこにいた。

当たり前のように私のことを包み込む亮ちゃんの腕、服からほんのりいい匂いがする。




ムロ「いいなあ！！」




ムロさんの声が全体に響いたみたいで
同時に視線が私たちの方に向けられた。




「ムロさん！(笑)」


小栗「吉沢亮羨ましい！」


「小栗さんもかよ〜！」


『ハハッ、』


「亮ちゃん笑ってないで離してよ」


『え〜、やだ』




私のお願いをきっぱりと断った亮ちゃんのせいで
「フゥ〜」という冷やかしの声がまた大きくなった。

呑気にかっこいい笑顔をみんなに振りまいてる本人は




『どうせ離してもいじられるじゃん』




と、私にしか聞こえない声でそう言った。





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