�� ページ29
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「祐一は私がいなくてもなんでもできるよ」
ジン、と熱くなる目頭に力を入れて顔を上げた。
ようやく見れた祐一の顔はなんとも言えない、
少し寂しそうな顔をしていた。
柏木「ううん、できないんだ。
自分の体調管理も仕事も、なにもできなくなる」
「それは嘘でしょ」
柏木「俺にはどうしても君が必要だから」
私の手を握る祐一の力が一瞬強くなった気がした。
もう、離せないような気がしてくる。
柏木「Aが俺と一緒にいたいなら俺が父さんを納得させる。
それでもだめ？」
眉尻を下げて私の顔を伺う祐一は付き合う前、
告白されたときと同じ顔をしていて抑えていた涙が
一気に溢れ出した。
止めようとしても止まらなくて、私の気持ちと同じ。
「だめ、じゃない…、けど私、一度祐一を振ったし、」
柏木「あれは振られたうちに入れてないよ、
Aの本心じゃなかっただろ」
涙が止まらない私の顔を覗き込んだ祐一は
嬉しそうに笑って私の頭に手を置いた。
柏木「俺ともう一度、付き合ってくれる？」
「私でよければ…っ、」
私の答えを聞いた祐一は頭に置いていた手で
優しく私の涙を拭ってくれた。
「…っ、あ〜、メイクぐちゃぐちゃだから編集長に怒られる」
柏木「泣き顔とか他の男に見せたくないから少し時間潰そうよ」
「そういうこと普通に言わないでもらえますか」
柏木「照れてる？…ほら、UFOいるんだろ」
「なっ、うるさいな！必死だったの！」
柏木「可愛かったよ？UFOって」
「絶対バカにしてる…」
早く、と振り向いて私をまっている祐一の手を握って走り出す。
やっぱり大好きだから、しょうがないんだ。
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(そういえばリズのウェディング企画って誰のなの？)
(え！？いや、それは、)
(まさかAじゃないよな？)
(いや？違うよ？違うから！私じゃないよ！30じゃないし！)
(焦った…、俺がいるのにって思って)
(…ほんっと口説くの上手いよね、柏木王子)
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nori(プロフ) - うわぁあ梶さん出てきてびびったぁあ！！！！まさかの梶さんじゃん、このお話し好き (2022年8月21日 10時) (
レス) @page12 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 梶くーん/// (2019年2月12日 1時) (レス) id: 15193e5803 (このIDを非表示/違反報告)
かりまろ(プロフ) - ページ19の、情処不安定ってやつ、情緒不安定の間違いだと思われます！！ (2018年9月3日 22時) (レス) id: ebc876dcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - いつでもいいです！楽しみにしてます！ (2018年8月31日 8時) (レス) id: 4c867c1167 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 ページ45に関してなんかすみませんでした。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 次の物語からいよいよラストなんですね。 これから楽しみです。 (2018年8月31日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花霞
| 作成日時：2018年7月10日 9時
