続 緑 × 黒 ページ34
緑side
裕様はしばらくそのままで、話そうとしてくれた時に初めて裕様が泣いとることに気付いた。
緑「裕様、？」
黒『嫌や、っ。大倉、これからも俺の隣におって、や』
俺かておりたい。これからもずっと傍に、隣に居続けたい。
でも、叶わんもんはこの世にたくさんある。
緑「裕様、」
裕様の掌に自分の手を重ねて腕から手を離そうとした瞬間
ドアをノックする音が部屋に響いた。
黒『っ、誰』
『私やけど、今入ってもええ？』
ドアの向こうから聞こえたのは裕様のお母様の声やった。
黒『別に、ええけど、』
『ほな、失礼するわ』
緑「では私はこれで、」
『大倉くん』
緑「は、はいっ、」
お母様が部屋に入られる時の表情がすごい真剣やったからなんか大事な話なんかなと思って部屋を出ようとしたらお母様に呼び止められた。
『大倉くんにも聞いてほしいんよ、やからおって？』
緑「わ、わかりました。」
黒『ほんで、なんの用？』
『単刀直入に言うたらお見合いの話や』
お見合い、か。なんで俺にも聞いてほしいんやろ、俺なんかに聞いてもええ答え出せへんって分かってはるやろに。
黒『何回も言うけど見合いは興味無いねんて、』
『話聞きなさい。私やなくてお父さんがずっと言うてるんよ。やけどね、私あんたにはお見合いなんて要らんと思うの。』
黒『は？なんやねんそれわけわからへんわ』
『あんた、大倉くんのこと好きなんやろ？恋愛の方で。それに大倉くんも。』
緑「お、お母様、？」
黒『なんでそれ、』
『ふふ、母親の勘は舐めたらあかんので。さて、大倉くん。』
緑「は、はい！」
急に名前を呼ばれて無意識にも背筋がピンと伸びる。
『厄介で面倒で素直になられへん子やけど、この人って決めたらとことんその人を好きになる子やから。多分今もこれからもあなたしか見えへんのやと私は思うよ。』
緑「お母様、」
『裕。自分の立場をちゃんと考えた上であんたが出した答えならお母さんはそれを全力で応援したるから。家族やねんからもっと頼りなさい。お父さんもきっとあなた達が本気なら認めてくれるやろから。もう逃げたあかんよ。』
黒『おかん、』
お母様は俺と裕様にそれだけを言うて静かに部屋を出ていった。
それから俺と裕様には不思議な空気が流れとった。
_____________
気づけばこんなに長くなってる...
長くてすいません...
このお話が終わり次第、次のリクエストに入ります！
お待ちさせて申し訳ありません。
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綜良(プロフ) - 蒼乃碧さん» 遅くなりましたが、この次のシリーズで書かせていただきました！まだでしたらどうか読んでいただけたら幸いです。リクエストありがとうございました！！ (2018年10月8日 19時) (
レス) id: e12e174c8a (このIDを非表示/違反報告)
綜良(プロフ) - すてぃふさん» 遅くなりましたが、この次のシリーズで書かせていただきました！まだでしたらどうか読んでいただけたら幸いです。リクエストありがとうございました！！ (2018年10月8日 19時) (レス) id: e12e174c8a (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストですがドSの紫×Sの黒で設定がSの黒さんが段々とドMになっていくのが見たいです。何でもありの激しい裏ありで宜しくお願いします。 (2018年9月5日 8時) (レス) id: 3e1dada3c7 (このIDを非表示/違反報告)
テレ - ありがとうございましたぁ(^-^)ゝ゛ (2018年9月4日 13時) (レス) id: 49338a3e48 (このIDを非表示/違反報告)
綜良(プロフ) - テレさん» かなりリクエストと違う内容になってしまいましたがいかがでしたでしょうか、、？リクエストありがとうございました！またよろしくお願いします！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: e12e174c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綜良 | 作成日時：2018年6月9日 19時
