誰かタイトル教えろください【夏油傑】【呪術廻戦】

ちゃんと。 ページ2

────家着いた。



車降りようとしたけど鍵開けてもらえない。
自分で開けたらその瞬間にまた閉められる。何事。





『……傑？降りないの？』


夏「……あのさ、何かあったらすぐに話せって言わなかったっけ」


『え』


夏「Aは強いから一人でもどうにか出来るかもしれないけど、君がそういう目に遭っているのに何も出来ない、ましてや知らないなんてのは物凄く嫌なんだよ」


『う、で、でも……』


夏「でもじゃない。
今日なんて二度も通話したのに全く言わなかったじゃないか」


『うう』


夏「………確かにすぐに駆けつけてやれないことの方が多いかもしれない。

でも、私は何よりも君が大切なんだよ。
……分からない？」





傑はシートベルトを外すと強く私を抱きしめた。
服が汚れているのもお構い無しに抱きしめてくるからなんだかちょっと申し訳なくなった。



………心配、かけちゃったな。
今日は”運命の日”だから、とにかく早く帰らなきゃって気持ちでいっぱいだった。

傑に話す、なんて思いつきもしなかった。
帰ってからでいいと思っちゃってた。



ダメだなぁ、私……






『……ごめんね、傑…』



そっと抱きしめ返すと傑は更にギュウっと抱きしめてきた。

あぁ、あったかい。生きてる。
ちゃんとここにいる。









夏「………え…A…？」


『……ん…？』


夏「………なんで泣いてるの……？」


『へ…？』








身体を離されて両手で顔を包まれる。
傑の手にボロボロと涙が零れ落ちるのが分かった。



……まだ24日が終わった訳では無い。

まだ安心しちゃいけないのに……今目の前に傑がいる、確かにここにいる、そう思ったら涙が止まらなくなってしまった。









夏「ごめん…泣かせるつもりはなかったんだ。
ただ、私には君が一番で、君しかいないから……」


『うん…分かってるっ……ごめんね…っ』


夏「……うん、私もごめんね…無事に帰ってきてくれてありがとう…」


『うん……っ』

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