誰かタイトル考えてごらん【夏油傑】【呪術廻戦】

我慢の話。 ページ4

思えば五条とこんなに長電話したことあっただろうか。いや、長電話ってほどはまだしてないけど。

こんなにまともに会話する電話なんてしたこと無かった気がする。まず用がないしな。





五《……傑は？何してんの？》


『仕事。明日からポン太も高専生だし、色々やる事あるみたい』


五《へぇ、担任って大変だな》

『他人事みたいに言ってますけどお前もいずれなるからな？』

五《あーそういえば僕も教師だった〜》

『舐めてやがる。傑を見習え』


五《でもその傑くんに構って貰えなくていじけて僕に電話かけてきてんでしょ？》


『ウッ』


五《こんな時間まで仕事なんて相変わらずクソ真面目な奴だな》


『生徒思いなんだよ。だからって私を二の次にしていい理由にはならねぇけどな！！気持ちは分かるけど！！』




分かるから、我慢したんだもん。
あるじゃん誰だって！甘えたいなーっていう日。

それが今日だっただけ。ただそれだけ。




『私が我慢すれば万事解決よ。むしろ今までが構って貰いすぎたのかもしれない』


五《……お前、大人になったな》

『こちとらアラサーよ。おめぇと同い年よ』

五《我慢ってそんなに大事か？》

『は？』


五《その日我慢して、明日やろうって思っても、その”明日”が来なかったらどうする》


『……そんなこと、考えたこと無かったかも』

五《我慢なんて、するだけ無駄なんじゃねーの》


『でも、傑の邪魔はしたくないよ。ある程度はするけど』


五《ま、後悔しないようにしろよって話だ。
最強特級術師、五条悟様からのありがた〜い助言です》


『………なんかムカつくけどありがとう。珍しくまともだった』


五《珍しく、は余計》

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