星はよく分かりません。 ページ3
ベッドを飛び出してベランダに出る。
わー涼しいーていうか寒い。でもこの風の冷たさが少しだけ私の頭を冷やしてくれている気がする。
……夜のベランダといえば五条を思い出すな。ここじゃなくてリビングのベランダだったけど。
ていうかあいつちゃんとポン太のところ行ったのか？
高級焼肉請求しないと。
暇だし寝れないし電話かけてみるか。
五《ねぇ、今何時だと思ってんの？》
『おやじ』
五《……何、なんかあったの？》
『……別に。傑が構ってくれないからベランダ出てたらお前思い出しただけ』
五《ベランダ？……あー、そう…》
『ていうかお前！昨日はよくも私を置き去りにしていきやがったな！ポン太いい子だから良かったけど！』
五《お前コミュ力お化けなんだから大丈夫だろ》
『否定はできん』
五《今度なんか奢ってやるって》
『高級焼肉』
五《フッ、余裕〜》
『チッ、いちいち癇に障る野郎だぜ』
五条と夜空を見ていたあの時のようにその場に腰掛け、星を眺める。わー綺麗。どれが何座とか全く分からんけど。
そんなことを考えていると電話の向こうで車の走る音が聞こえた。え？こいつまだ外にいんの？
『もしかしてお邪魔な電話だった？』
五《いや、大丈夫。さっきまで仕事してたからまだ外なだけ》
『そーなん。こんな夜中までご苦労なこった』
五《お前もそういう時あるだろ。傑だって》
『まぁ、あるけど。多分私はお前らよりは大変じゃないと思うからさ』
傑は担任を持ちながら任務もこなしてるし、五条はよく出張とか行ってるしさぞかし多忙な日々を送っているんだろう。知らんけど。
『……ちゃんとポン太に会いに行ったの？』
五《行ったよ、今日の昼に傑と。
ていうかポン太って憂太のことでいいんだよね？》
『ポン太だよ。ろっ骨ポン太』
五《ハイハイ》
『外の音、まだ聞こえるけど車じゃないの？』
五《あー、伊地知呼ぼうかと思ったけどお前から電話来たし》
『えっ、電話切る？申し訳ないとは思ってないけど』
五《それは思え。
でもまぁいいよ、なんか歩いて帰りたい気分だし》
『ほえー、ならいいけどさ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1922人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
村人C - いうじくん優しいぃ流石主人公ぅぅ (2022年7月4日 20時) (
レス) @page50 id: 03e51dbe01 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 凛愛さん» レスありがとうございます！！【M-1に出たい。】にあります！ (2021年8月23日 5時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - mooさん» 探偵のあらすじ…自分で書いた作品のくせに、どこだろうって探しました…どこだろう…()とにかくありがとうございます！！！！(？) (2021年8月22日 20時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 探偵のあらすじがめちゃくちゃ面白かったです！ (2021年7月29日 12時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - うらにわさん» いえーーーい！！！！次のタイトルは‥‥あちらでのお楽しみヽ(^o^) (2021年4月2日 23時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛愛
| 作成日時：2021年3月6日 20時
