誰かタイトル考えてごらん【夏油傑】【呪術廻戦】

包容力の塊。 ページ17

五「どうだった？今日の呪術実習」

夏〈良かったよ。憂太と真希を組ませたのは正解だったね〉

五「そこ組ませたんだ！真希嫌がってただろ〜」


夏〈まぁね。でもなかなか面白いことがあったみたいで、戻って来た時には憂太の表情も変わってた〉


五「お〜そりゃ良かったじゃん」


夏〈…あと、これはたぶん悟に迷惑をかけることになると思うんだけど…〉


五「ん？何？」


夏〈……憂太が祈本里香を出したんだ、初めて自分から〉

五「……へぇ」

夏〈すまないね、きっと上から呼び出しがあると思う〉


五「まぁ、それは仕方ないっしょ。覚悟の上で預かってるわけだから」


夏〈それと憂太から少し気になることを聞いたんだ。
……祈本里香が自分に呪いをかけたのではなく、自分が祈本里香へ呪いをかけたんじゃないかって〉


五「……なるほど、それは有り得るかもしれないな…
調べた方がいいかも」


夏〈そう言うと思って伊地知に任せたところだよ〉

五「お！さっすが傑！分かってるじゃん！」





僕達は本当に大人になった。
学生の頃は何度も衝突したのにそれも嘘だったかのように今こうして楽しく話している。

……まぁ、衝突って言ってもほぼアイツが割り込んできたから長くは続かなかったけど。


僕と傑が親友になれたのも、最強になれたのも、もしかしたらアイツのせいでアイツのおかげなのかもしれない。







五「それにしてもアイツ歌声デカすぎない？
ただでさえ風呂響くのに」


夏〈いつもだよ。酷い時は一緒に歌わされるから〉

五「地獄」

夏〈しかも毎回サザエさん〉

五「選曲…」




マジでやばいなアイツ。

……傑はよくこんなぶっ飛んだ奴とずっと一緒にいて疲れないよな。




夏〈……疲れないよ。あの子が楽しんでくれるなら歌だって一緒に歌うさ〉


五「え？」

夏〈凄く小さかったけど声に出てたよ〉

五「……マジか」





人の嫁に随分失礼なことを言った…と思ったけど相手がアイツだったことを思い出して謝るのは辞めた。


こんな包容力の塊みたいなあったかい傑だから、きっとAも解されたんだろう。実際自分も傑には随分甘えたものだ。






五「…まぁ、好きな相手ならなんだって許せるよね！そりゃそうだわ！」


夏〈その通り。悟もそうだっただろ？〉

五「え？」


夏〈……悟も、学生の頃Aが好きだっただろ？〉

誰よりも近くで。→←毛。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す