誰かタイトル思いついた？【夏油傑】【呪術廻戦】

これで最後にするから。 ページ21

『ちょっ、甚爾！！』

甚「………うるせぇな、なんだよ」

『なんだよじゃねーよ離せっての』


甚「……嫌だ」

『は？』

甚「……いいだろ、これで最後にするから」

『……え？』



あまりにも悲しそうな顔で笑うから、抵抗できなくなってしまった。これで最後って…なんのこと？


しばらくこの状態が続いた。高専の前だし誰に見られても可笑しくないしそろそろ離れてもらわないと…




『…ね、甚爾、離れて』



甚「………あぁ。
……最後にひとつだけいいか、本当に最後だから」



『うん、何？』



甚「元々言うつもりなかったし結婚したやつに言うことじゃねぇのも分かってんだけどよ」



『………』




甚「………俺、お前のこと好きだったんだよ」



『……！！』




甚「いい歳した野郎が何言ってんだと思うかもしれねぇけど…それでも、俺はお前に救われた。

要らねぇと思っていた感情も…大事なモンも取り戻せた」



『……』



甚「だから、今の俺があるのは何もかも全部お前のおかげなんだ。
……ありがとうな」



『……うん…』






甚「………なぁ、A」


『…ん、なに？』





甚「………結婚、おめでとう」



『っ……うん、ありがとう…っ』





思わずこぼれた涙を甚爾はスっと拭って、最後にもう一度私を強く抱き締めた。

そして離れると、今度こそスッキリしたわ、また飯誘う、と言って車を降りていった。

甚爾の後ろ姿が見えなくなるまで見送り、目元に溜まった涙をグイッと拭った。

……ありがとう…こっちこそ本当にありがとう、甚爾。





さて、私も帰るか……っと先に傑に連絡だな。
携帯を開くとちょうど連絡が来ていた。どうやら任務が終わったらしい。

迎えに行く、と送信して車を走らせた。



なんだかどうしようもなく、傑に会いたくなった。

横顔が素敵。→←のび太君かよ。

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