ボロがボロボロ。 ページ45
夏「ほら、おいで」
『ワーイ』
ベッドに腰かけて手を広げる夏油に飛びつく。
夏油の匂いってなんでこんなに落ち着くんだろ…ペロペロしたい。間違った。
夏「……他には?」
『え?』
夏「隠し事。まだあるよね?」
『えっと…』
夏「……運命の話、とか」
『運命?』
なんじゃそりゃ。運命?占いの話?
夏「この際だからはっきり言ってしまおうか。
……昨日君が言っていたんだ、私と灰原とあの子たち?は君が全員救うって」
『っ!!』
……嘘、マジで?私言っちゃったの?それ。
本人にはバレたらあかんやろ。酔っ払って言っちゃうとか制御出来なさすぎですよねどんだけ考えとんねん私の馬鹿!!!!
夏「ねぇ、これってなんの事?」
『う、あ、えっ、と……』
夏「……隠し事をしたらコロス」
『!?』
夏「…A、私にそう言ったよね」
ニコォって仏スマイルをぶつけてくる夏油。
今はその笑顔も鬼に見えます。
『……あ、あのね…』
夏「…うん」
『ちゃんと、全部終わったら…話させてほしい。
今ここで話すことによって、何かが変わってしまわないように』
夏油の頬に手を当てて、真っ直ぐ視線を合わせ、そう伝える。
本人にこのことを話してしまえば何か良くないことが起きる気がしたから。だからケンティーにもしっかり口止めをしているし、自分もボロを出さないようにしていた。
まぁ出ましたけどね!!!
『……”話さない”じゃなくて、”話せない”ってことだけ、分かってほしい…です』
夏油は私の手をギュッと握ると、今度は私の頬に手を当てた。大きな手は少しひんやりしている。
夏「……それは、危険なこと?」
『……危険なことはもうクリアしたはず…
…でも、まだ重要なことがいくつかある』
絶対に失敗は許されない。
夏「……そっか。私は君に何をしてあげられるかな」
『…夏油は、私の隣で幸せになって欲しい』
………あれ、なんかプロポーズっぽくね?待って、なんか恥ずかしくなってきた。
夏油も目を見開いて驚いてる。
うわ待って待って待って待って。
1287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛愛(プロフ) - ゆず七味さん» めちゃくちゃ返信遅れてごめんなさい!!念能力気づいてもらえたの嬉しすぎてニヤッニヤしてます!!とっっっっってもありがとうございま!!!!!!!、! (7月26日 19時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず七味(プロフ) - 可愛い、綺麗、強化、変化、具現化?! こ、これは、、、HUNTER×HUNTERの念能力の系統ではないか!((とっっっっっっっても面白かったです!! (2022年11月23日 19時) (レス) @page17 id: 472c7aa5ca (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - 村人Cさん» めちゃくちゃ嬉しいコメントをありがとうございます…私もたまに読み返すと、この時の私は何を考えて書いてたんだろう…って不思議な気持ちになります…ありがとうございます…☺️ (2022年10月29日 22時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 何度も何度も読み返しているのになせか毎回爆笑してしまう… (2022年7月3日 20時) (レス) @page9 id: ebe3877389 (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます!!その表現、めちゃくちゃ好きです() (2021年8月22日 19時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛愛 | 作成日時:2021年1月21日 19時