と ページ7
『あのね、夏油。』
「ん、何?」
『…私、夏油のことが好き。初めて会った時からずっと。』
あんなに緊張していたはずなのにあっさりと出た言葉に自分自身、少し驚いている。
…でも、いい。どんな結果になったとしても、好きだという気持ちは言えたもん勝ちだ。
言わなきゃ良かったなんて、私は絶対思わない。
「……A。」
『…うん。』
「……私も、Aのことが好きだよ。」
『………え?』
「初めて会った時から、私もずっと君のことが好きだ。」
膝の上でつくっていた握りこぶしをゆっくりと解かれ、そっと握られる。
真っ直ぐに合わせた視線には一切の揺らぎもない。
「…本当は全部私から言いたかったけど、せめてこれだけは言わせて。……私と付き合ってください。」
『……っ、はい…』
ずっと包まれたかった彼の大きな身体に抱きしめられ、初めてのキスをする。
プレゼントを貰ったのはもはや私の方なんじゃないか、そんなことを思ってしまうほど幸せで、甘い夜だった。
──「…ねぇ、A。今日の格好は誰の入れ知恵?」
『……五条だよ。五条が、夏油はこういうのが好みだって教えてくれたの。』
「……」
『どうかした?』
「……それ、悟の好みだよ。私の好みとは別。」
『…え?』
「……私の好みはこれからじっくり教えてあげる。
…ね、もう一度キスしてもいいかい?」
『……うん、してほしい。』
温かな手が頬に添えられて、唇が触れる。
こんな夢みたいなことが起きた、今日、2月3日は彼の誕生日。
……私と彼が、結ばれた日。
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おかかのおにぎり(プロフ) - きゃあああ、、、好き😵💫💗 (2022年2月4日 8時) (レス) @page9 id: bb984743a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜風@常に眠い(プロフ) - ん"ぁぁってなりました最高です… (2022年2月4日 3時) (レス) @page9 id: 9708a22072 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - スキデス……🤦♀️🤦♀️🤦♀️💕 (2022年2月4日 1時) (レス) @page9 id: b06c181ae7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛愛 | 作成日時:2022年2月4日 0時