悪魔 ページ13
男たちは私が暴れないよう床に身体を押し付けた
嫌だ、触らないで、離して、と声を上げるがやめてくれるわけがない
そんな光景を楽しそうに見ながら携帯のカメラをこちらに向ける吉田先輩
”あんたの人生握ってんの、私だってこと忘れたの？”
街で会った時に言われた言葉。
……私はまた、この人に脅されるんだ。
吉「安心してよ、学生の頃に撮った写真は私しか持ってないし！
……まぁ、今日撮った写真と一緒にばら撒いてあげてもいいんだけどね？」
『…目的は…なんですか…』
吉「そんなのひとつでしょ？
……佐久早くん、私にちょーだい」
…やっぱり、そうだと思った。
でもだめ、そんなの無理に決まってる
『嫌だって…言ったらどうなりますか』
吉「…前の写真と今撮った写真、ぜーんぶばら撒く。
佐久早くんのところになんて…
身も心も、二度と帰れなくしてあげる」
冷たく見下ろす吉田先輩の目はあの頃と変わっていない
思い通りにいかなければ力づくで。
邪魔なものは即排除。
女子たちの間では知られていた吉田先輩の本当の性格は、周りの誰も止められないほど酷いものだった
私が先輩に目をつけられたのも、ほんの些細な出来事が原因だった
……女子から人気のあったクラスメイトの男子と歩いているのを見られた。
それだけ。たったそれだけだ。
日直だったから教材を運んでいただけなのに吉田先輩はそんな光景が気に入らなかったらしく、その日から私は嫌がらせを受けるようになった。
いわゆる、”新しいターゲット”。
吉「途中から転校してきたくせに中野くんと仲良さそうにしてさ…しかも、古森くんまで手玉に取ってたらしいじゃん？
…で、挙げ句の果てには佐久早くん？
こんなの完全に私に対する嫌がらせでしょ…！！」
吉田先輩は声を荒らげると私の髪を掴み上げた
『痛っ…！』
吉「……このくそビッチ…そんなに男が好きならこいつらの相手してあげてよ、ね？」
ニタリと笑う目の前の女性は、もはや悪魔にしか見えなかった。
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陽菜 - 楽しくて一気に読ませて頂きました☺️また更新されるのを楽しみにしています😊 (3月26日 10時) (
レス) @page27 id: 1b5aefd94b (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - 氷水さん» 氷水さんお久しぶりです！更新しました〜🥺ほんとにみんないつ書かなくなってしまうか分かりませんもんね…私もまだまだ頑張ってみます！！😊😊 (3月15日 10時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - りりあさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます！恐れ多いお言葉ありがとうございます🥲徐々に更新していきますのでよろしくお願いします！！頑張ります！！ (3月13日 23時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - 面白いさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです🥺亀更新ですが今後もよろしくお願いします🥺 (3月13日 23時) (レス) @page26 id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - あのもう神ですか！！！急にすみません！更新お疲れ様です！！この小説大好きです！佐久早くんの良いところがつまりすぎてます🥹これからも続き楽しみにしています🎶 (2月5日 23時) (レス) @page25 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛愛
| 作成日時：2020年6月23日 19時
