自分を守っていた ページ28
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その日から今日まで、煉獄は忘れたフリをしていた
「いつか」と思う諦めきれない感情を無理やり閉ざしていた
それとは別に、煉獄には思い当たる節があった
「………君は……」
「ごめんなさい」
「……!」
「先輩……っ煉獄先輩、ごめんなさ………ッ!」
Aは苦しそうに泣いた
煉獄は何かを悟り、開きかけた口を閉ざした
そして黙ったまま指で優しくAの涙を拭い、彼女の目線に合うよう
寂しそうな、困ったような表情で
煉獄はゆっくりと話しだした
「___……あの日、俺が君を呼び出した時、どれだけ待っても君は現れなかった」
優しくも、淡々とした声
それすらAの心に突き刺さる
「ッ……」
「でも、」
それが君のせいじゃないことは、知っていた
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塩じゃけ(プロフ) - モカァコさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(泣)コメントを下さるだけで十分お気持ちは伝わっておりますよ( ´ ` *) (2020年1月2日 12時) (レス) id: a1c423deca (このIDを非表示/違反報告)
モカァコ - すごく面白いです!やっぱり表現の仕方がめちゃくちゃ好みです!なんだか見てる訳でもないのにその場の想像ができます!私は語彙力が無いですねwww (2020年1月2日 10時) (レス) id: c6bb044a72 (このIDを非表示/違反報告)
塩じゃけ(プロフ) - あやのさん» コメントありがとうございます!嬉しすぎて画面直視できませんでした(笑)実際、書く際によく意識する事だったので本当に嬉しかったです。ありがとうございますm(*_ _)m (2019年12月31日 1時) (レス) id: a1c423deca (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 塩じゃけさんの小説は何か引き込まれるようなものがあってとても好きです! 特に煉獄先生が桜を見ている描写などは実際に自分もそこにいる気がして読んでいてとても面白いです! 応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: ec8abc2a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩じゃけ | 作成日時:2019年12月1日 22時