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たった数秒がとても長く感じられる。
Aの動悸はどんどん速くなっていた。



目の前の宇髄はあれっきり外を見つめたまま一言も喋らない。こんな事は初めてだった。

普段の彼なら「無理に言わなくていい」と早々に折れていたからだ。


焦燥に駆られたAはとうとう耐えきれなかった。





「_______………先生」





静まり返った美術室に、お説教を受ける子供のような小さな声が響いた。

もちろんその続きはなく、彼女は爆発しそうなほど後悔した。


しかし、そんな彼女の声も「音」もしっかり聞き届けた宇髄は一周まわって笑いそうになるのを必死で堪えた。


そのおかげか、頭の血がすっと降りていくのがわかった。





「……スーーッ……はあぁぁぁ…………わかった。わかったからいい加減鼻をかめ」





突然のあからさまな溜息にAは肩を揺らした。
内心、やっと解放されると安堵していた。



宇髄はもう隠すことができず口角を上げて見せたが、どこか複雑な気持ちだった。

諦め切れなかったのです→←どうしても貴方を



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塩じゃけ(プロフ) - モカァコさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(泣)コメントを下さるだけで十分お気持ちは伝わっておりますよ( ´ ` *) (2020年1月2日 12時) (レス) id: a1c423deca (このIDを非表示/違反報告)
モカァコ - すごく面白いです!やっぱり表現の仕方がめちゃくちゃ好みです!なんだか見てる訳でもないのにその場の想像ができます!私は語彙力が無いですねwww (2020年1月2日 10時) (レス) id: c6bb044a72 (このIDを非表示/違反報告)
塩じゃけ(プロフ) - あやのさん» コメントありがとうございます!嬉しすぎて画面直視できませんでした(笑)実際、書く際によく意識する事だったので本当に嬉しかったです。ありがとうございますm(*_ _)m (2019年12月31日 1時) (レス) id: a1c423deca (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 塩じゃけさんの小説は何か引き込まれるようなものがあってとても好きです!    特に煉獄先生が桜を見ている描写などは実際に自分もそこにいる気がして読んでいてとても面白いです! 応援してます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: ec8abc2a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩じゃけ | 作成日時:2019年12月1日 22時

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