きっと、幸せ (ページ7)

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■ ページ7

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次の日、おはようとオレの肩を叩いた彼女の手首には真っ白な包帯が巻かれていた

それを見てどうしても歪んでしまう自分の顔を隠すようにすぐ前を向くと、今度は1人で教室に入ってきた湧と目が合って

そのまま俺の席に向かってくるから目が逸らせない

肝心の彼女は逃げるように自分の席に戻ってしまって
オレ、どうしたらいいんだろう

どんな顔して湧と話せばいんだろ

「おはよう、平塚」

「うん、湧おはよ」

湧はオレに対しては一応いつも通りだけど、別々で来てるということはやっぱり昨日から連絡を取ってないんだろう

だから、湧はきっと何も知らない

「...なぁ、あいつに何があったか、知ってる？」

オレの前の席に腰を下ろした湧は、本当に湧から発せられた言葉なのかと疑うくらいか細い声

何も言えないオレに、ごめん、知るわけないよな、って無理に笑って席を立つからやっぱ見てらんない

「湧、ちょっと話そ」

ノープランだけど、やっぱり何か言ってあげないと、湧も彼女もどうにかなってしまう気がして

そう呼び止めれば

少し驚いた顔した湧は、やっぱお前は知ってんだ、って下唇を噛み締めてて

なんかまた、泣きそうになった