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「おまたせぇ〜」
「おーお疲れ！」
あじくんといつも合流する乗り換えの駅にあるカフェの奥の席に2人の姿はあった
「あのオジサン、いつも時間通りなんだな」
「ほーんと、つまんないのにやんなっちゃうよ〜
ねぇ？Aちゃん」
『今日颯太くん寝てたもんね(笑)』
普通の会話が出来ている自分が心底嫌になった
昔から嘘は苦手だったし、人見知りだから人との会話も得意じゃなかった
そんな私に友達をくれたのはいつも湧で、あじくんや颯太くん、ユウちゃんと仲良くなれたのも湧と、優しい3人のおかげ
私は周りに恵まれているな、と思えたのは高2になってからだけど、だからこそ4人のことは誰よりも大切にしようって思ってたのに
いつから私はこんな酷いやつになったんだろう
「Aちゃん？」
『ん？』
「どうかした？」
自分に絶望していれば、立ったままの私に声をかけてくれたあじくんに、何でもないよ？って、
そのまま隣にお邪魔してメニューを開いた
「っしゃー！明日は全休だし寝るぞー！」
「湧いつも寝てるやん(笑)」
「それは言わない約束だろ？」
あの後、高校の時から変わらないくだらない会話をしていればあっという間に夜ご飯の時間で
湧の大声と共にようやく解散
「A、明日絶対起こすなよ？」
『んー、昼の12時までカーテン閉まってたらさすがに起こす』
「せめて1時！頼む！寝かせて！」
駅でちゃんと颯太くんに手を振り、湧と並んで歩く帰り道はやっぱり心地良い
色々あったけど、やっぱり1番安心する場所だなって
『じゃあ、また明後日。ちゃんと起きてね』
「おう、任せとけ！」
私の家の前でグッ、と親指を向けた湧に信用ならんな〜なんて笑いながらじゃあねって手を振ってドアノブに触れた時
「A、！」
『ん？』
隣の家に向かったはずの湧は何故かそのままうちの前に居て、ちょっとだけ困ったように頭を掻いた
「あー...やっぱ何でもねぇや。じゃあな！」
『うん？』
結局何も言わずに去っていって、あっという間にただいまーなんて大きな声がこちらまで聞こえてきた
『...変なの、』
まぁ湧はいつも変か、って特に気にも止めず私も玄関を開けた
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
