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それにしても、本当にやってしまった
だってなんだか、面倒くさい女みたいじゃんこんなの
もちろんわざとじゃなくて本気の忘れ物なのだけど、ネガティブになってしまって何となく戻りにくい
そんなことを考えていたらあっという間に戻ってきてしまった玄関先で、久しぶりにインターフォンに躊躇っていれば中から聞こえてきたふわふわの声
「ねぇ、いつまでそこにいんの〜？」
その言葉と共に開かれた扉の向こうで、ユウちゃんとの写真が挟まれている私のスマホをユラユラと見せる彼は
クイッと右の口角を上げると、あっという間に私を中に引き込んだ
「ね、わざと？」
私の手を掴んだままの彼は、私の顔を覗き込むようにグッと顔を近付けた
『や、ちが、』
「なぁんだ、俺に会いに戻ってきてくれたのかと思ったのに...ざんねん」
小さい子供のようにキュッと口を尖らせる彼に、可愛い、なんて感情が芽生えたのも束の間
その可愛らしい唇が私のに重なって、見上げた彼はもう、大人びた妖艶な笑みを浮かべていて、
前髪の隙間から覗く瞳は私を捉えるとブラックホールみたいに私を飲み込んでいく
「......でも俺もう、来週まで待てないんだけど、」
＿＿＿そこは、黒くて深くて、簡単には抜け出せない
「Aちゃんのせいだよ？テスト終わるまで我慢しよって思ったのに、」
『そ、たくん、？』
「ね、さっきの続き.....しよ？」
耳元で囁かれた言葉は、いつものように私の脳を刺激して、あっという間に理性を奪っていく
階段を登る時間も勿体なくて、玄関のすぐ横、リビングのソファの上で、差し込む夕日と共に沈む私たちを知ったとき
床に落ちたスマホの裏に映るあの子は、どう思うだろうか
もう、そんなことすら考えられなくなっていた
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
