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*
それから2ヶ月ほど
同じクラスだけどやっぱり会話なんてなかった
それどころかあの日以来、目も合っていない
拒んだのは私なのだから当たり前なのに
この２年半、そうやって過ごしてきたはずなのに
また、近い存在になってしまったからか
どうしても苦しくて、悲しくて、自分勝手なそんな感情が芽生えていた
そんなある日、安嶋くんが声をかけてくれた
「Aちゃん、たまには一緒にご飯どう？」
『え、？』
「いや今日さ、おれ以外のやつ部活で呼ばれてて1人なんだよね。だからお願い！一緒に食べて！」
パチンと私の前で手を合わせた安嶋くん
このクラスでも時より声をかけてくれる安嶋くんは友達なんで他にもたくさんいるはずなのに、わざわざ声をかけてくれたのだから、その誘いを私が断れるわけがなかった
『私で良ければ、』
「ほんと！ありがと！」
いつもおれらが食べてる空き教室なんだけど、いい？
そう言った安嶋くんの後ろに続いて入った南校舎の2階の空き教室
『っ、え...』
「ごめんね、Aちゃん...騙すようなことして」
申し訳なさそうに眉を下げた安嶋くんの立つ先、
気まずそうに私を見つめているその視線
「久しぶり.........A、」
久しぶりに呼ばれた名前に、何だか胸が締め付けられて、頭の中はぐちゃぐちゃで、よく分からない
助けを求めるように安嶋くんを見れば、湧に頼まれてさ、って
湧が今更、私に何の用があるのかわからなくて怖かった
「ねぇAちゃん？」
『っ、なに、？』
「あの言葉、もう時効じゃないかな」
...あの言葉、に思い当たるのなんてひとつしか無かった
湧と居るのが辛い
あの日私が、湧を拒否した言葉
「...オレさ、ずっと謝りたかった」
『......』
「だけど、あの時のAはきっと、オレと話すことも辛いんだって...だから、声かけれなくて...」
「......家にいてもさ、カーテン開けりゃすぐそこに居んのに、なんかすげぇ遠くに感じんの、」
湧が泣いているのを見るのはあの日以来だった
「辛かった、...でも、もっと辛い思いしたのはAだし、させたのはオレだから、」
『っ、ちがう、！』
「え...」
気づいたら声を上げていた
だって、何もかも、全部全部違うから
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
