【文スト】誰か治で中也を殴って呉れない？

クイズ３ ページ27

葡萄酒の部門はみごとに中也が勝った。

瀬元「引き分けですけど。」

『あ！じゃあ推理クイズしようよ！これで決定戦しよ！』

太宰「面白そうじゃないか。」

中原「……………」

では１問だけ出します、と瀬元は云う。
ということで頭脳戦を制すのは＿＿＿＿＿


瀬元「第１問、とある教師が赤、青の玉を三つの箱に分け、赤い玉のみが入った箱には「赤」、青い玉のみが入った箱には「青」、両方の色の玉が入った箱には「両方」、と書いた紙を貼り席を立ちました。
暫くして戻ってくると貼ってある紙と箱の中身が一致しないようにした、という内容のメモがあり、そのメモにはどれか一つの箱から一つだけ玉を取り出して全ての紙を元通りにしろ、とも書かれていました。
さて、どう戻せば良いでしょうか。」

解答権は一人一回までとします、と瀬元が付け足す。
それを聞いた治が中也に言った。

太宰「中也、玉を箱に片付けたのは君、そして悪戯をしたのは私だとしたら？」

中原「は？シメて聞き出す。」

瀬元「中原さん、解答権消えましたけど。」

はぁ！？と怒号が響き渡る。
治、流石にそれは可哀想だよ、と大爆笑しながら言えば可哀想なんて1mmも思ってねェだろ、と睨まれる。
思ってないね。

『んー…………』

太宰「あ、わかった。」

『えっうそ！！えっ待ってえっ無理！』

太宰「えっしか云ってないけど、君。」

えっえっと、悩み続ける私を他所に治は答えてしまう。

太宰「両方、と書かれた箱から一つ取り出したのだよ。
どれも中身と紙が一致しないのなら両方、と書かれた紙には赤のみか青のみが入っているはずだ。
だったら両方と書かれた箱から一つ取り出してそれが赤だったら両方＝赤、青＝両方、赤＝青。
青なら両方＝青、青＝赤、赤＝両方と云う具合だね。」

『そんなぁ』

ということで勝者は治。

『結局私の取得はなんなんだ…………』

瀬元「そう言えば色系の仕事が来てましたよ。」

太宰「やっぱりそれじゃないか。」

中原「色の仕事ならお前が一番だぜ。」

『そんなぁ！！』

本日４度目のそんなぁを漏らした。

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