Narzisse

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『ずっと相棒でいような』

そう約束した二人は喰種捜査官になって8年目、Halbherzigとしては4年目になろうとしていた。

｢涼太ー、今日の昼飯なに? ｣

｢確か今日の食堂の日替わり定食は生姜焼きだったと思うよ。｣

｢え、涼太が作ってくれるんじゃないの? ｣

｢帰ったら報告書作らないとだから無理。｣

そう言った宮舘に渡辺は不服そうな表情を向けた。
かく言う渡辺も、今朝方直属の上司である川島に渡された捜査用資料の束に目を通さなければならない。

｢まじであいつ鬼。あと資料まとめるの下手すぎ。ニコニコしながら渡してくる紙の量じゃない。｣

｢まぁまぁ、後輩でも上司であることに変わりないんだから。それにあの捜査資料、まとめた上でのあの量だと思うよ、読んだ感じでは。｣

｢え?読んだの?まじで? ｣

化け物を見るような表情で宮舘を見た渡辺は、局のデスクに置いてきた資料の山を思い出し、午後に待ち受けている憂鬱に肩を落とした。