【文スト×サーヴァンプ】中原(妹)、家出しました。

◆21 ページ22

「ンだ此奴、全く動かねぇな…死んだか？」

「脈はありますよ、寝てるんじゃないですか。」


脱力し、体力を使わないようにする。

鎖が外れた時また暴れられるように。


男達の談笑に耳を傾けながら只々眠っている振りをする。

寝ている間は手を出してこないのだ。


遠くから走る音が聞こえる。


「襲撃です！！」

「人数は！」

「数えきれませんが、先頭に 中原中也 の姿が！」


…中原中也…だって？

兄様、来てくれた…。


あぁ、話さなきゃ。


指をパチンと鳴らすと枷が外れ手が自由になる。

服…如何しようか…でも今は此のまま此奴等を蹴散らしながら外へ向かわなきゃ。


「テメェ、どうやって…！」

「どうって…そんなの話す義理無いよ。だって…」


「手前等は今から死ぬんだからよォ！！」


兄様の声が聞こえた瞬間、近くの敵が吹っ飛んで行った。

相変わらずの威力だ。


「ッ手前はなん…っでそんな恰好してんだよ！！！」

「だって！此奴等が服ボロボロにするし脱がすから仕方ないじゃない！スカート履いてるだけましだと思って…っ下さい！」


相手を刻みながら会話をする。

大人数居ると聞いたけれど、他の人は外で他の連中を相手にしてるみたいだ。

相手の撃って来る弾丸を私の異能で受け止める。


兄様と背中を合わせてまだまだ居る人を見まわす。


「おい、もう疲れたとか云うんじゃねぇよな？」

「へへ、まだ行けるよ？其れに、何方かが倒れちゃえば何方も終わる。」


小さい頃に姐様に云われた事を思い出した。


「2人一緒なら最強…だろ。俺が手前を守る代わりに…」

「私が貴方を守る。…残りもさっさと始末しましょう、時間は？」

「っは、10分ありゃ余裕だろうが。」

「うふふ…了解。」




＿＿＿兄の中也と妹のA、二人揃えば怖いもの無しじゃのぅ。

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