3○疑問 ページ4
「あー…かわい…」
ベッドに寝転びながらクロの頭を撫でる。
ずーっと居れば良いのに、とは思うけどずっと、とか永遠なんて存在しない。
実際、目の前で喉を鳴らしながら気持ち良さそうにするクロ。
こいつもそのうちに元の世界に帰らないといけないんだろう。
「…首輪…」
赤い首輪がもう着いてる。
もう真昼と出会って契約してるのかな。
もしそうなら、向こうはどうなってる？
時間の進み具合、進んでいるとして真昼や他の真祖が心配してるんじゃ無いの？
「…どうしたー？」
「…うぅん、なんでも無い。夕飯作ろうか。」
「にゃー、夕飯…！」
喜ぶクロを見ながら、立ち上がってぐっと背伸びをする。
あぁ〜…伸びる伸びる…気持ちいい。
猫の姿のままキッチンまで行き、材料を取り出す。
「お母さん帰って来る前に夕飯食べちゃってね。」
「…そういえば、お前俺が人の姿してても驚かなかったな。」
「あー…まぁ…」
もの凄く純粋な疑問だけど、答えて良いのか分からない。
でも…隠すのも面倒だ。どうせそのうちバレる。
本棚に単行本入ってるし後で見せようか。
あぁ…今日新刊の発売日だ。
今日買いに行こうかな。
「ん…出来たよ。」
「おー…炒飯。」
皿の上へ綺麗に盛り付けてから、テーブルに置く。
ポンっと音がすると人の姿になったクロ。
おいしそう…とも言えない、無表情だけど黙々と食べる姿を見ながらスマホをいじる。
バイトの同僚からのメールを返し、母さんからの連絡が無いかを確認。
さて…
「食べ終わった？」
「おー…うまかった…」
「…そう。」
男に免疫の無い私。
そう…その姿で言われるとなんとも気恥ずかしい。
思いっきり素っ気なく返事をした私をめっちゃ恨むよ。
「先部屋戻ってて。ゲームしてても良いよ。」
そう言うと、素直に私の部屋に戻って行った。
と。丁度母さんが帰って来た。
「ただいまー」
「おかえり、ご飯出来てるよ。」
いつもより少しテンションの低い母さんの声。
どうしたんだろうか、と思いながらさっきと同じように盛り付けを終わらせる。
もちろん自分の分も。
いつもの夕飯の時間が憂鬱になるとも知らずに。
『今日のご飯は炒飯でーす。ちゃんと野菜も入ってるよ！』
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ルイヤ - 小説楽しかったです！続編も是非高評価をつけさせていただきますっ♪続編、がんばってくださあぁぁい！ (2016年8月25日 9時) (
レス) id: af3b7867e1 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - 小説とっても面白ろかったです！続編とっても楽しみにしてます (2016年8月24日 20時) (レス) id: 160917dc59 (このIDを非表示/違反報告)
冥探偵 - 小説面白かったです！続編楽しみにしてます！(^∇^) (2016年8月24日 18時) (レス) id: 12549d5d6c (このIDを非表示/違反報告)
我猫 - 続編ですか！勿論拝見させて頂きます！この作品好きなので！これからも応援してます！ (2016年8月24日 12時) (携帯から) (レス) id: eb7f40f9c1 (このIDを非表示/違反報告)
香霊 - 私、信乃さんの意見に賛成です!!面白かったです(*´ー｀*)続編、楽しみにしてます!!頑張ってください(。・ω・。)ゞ (2016年8月24日 11時) (レス) id: 59c22b56e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき花 | 作成日時：2016年7月22日 4時
