11○お出かけ ページ12
ほんの少しだけ化粧をして黒猫を頭に乗せカバンに蛇を入れる。
ものすごく奇怪な光景だな…蛇カバンに入れるって。
「狭くないー？」
「…。」
もぞもぞと動き、頭をひょっこり覗かせたジェジェ。
頭を上下に振ったから大丈夫かな。
欲しい物があるから今から3…人？でお出かけ。
「本当に大丈夫？」
「大丈夫だって…」
「薬は持った？ティッシュとハンカチも…」
「ちょ、私ガキじゃないんだから…」
車のカギを持って外に出る。
さてと…取りあえず画材が欲しいからそういうお店に行こうか。
「あー…ジェジェはカバンの中はキツイと思うし、後ろの座席に座っとく？」
そう聞くと蛇のまま後ろに行き人間に戻った。
…あ、シートベルトちゃんとしめた…偉い。
ただ…
「…紙袋が…」
身長高めなのと紙袋3段重ねで天井に…潰されそうになってる。
何も言わないから大丈夫なのか…。
「…クロは…そこで座ってて。」
「…にゃぁ…」
座席に丸まって鳴いたのを聞いて車のエンジンをかけた。
＊
駐車場に車を止めて少し歩く。
少し狭い路地に入ると小さなお店が見えてきた。
「いらっしゃー…あ、Aじゃん。」
「おー…え、何ここでバイトでもしてんの？」
「ご名答。」
これまた同級生の男が。
そこそこ仲良かったかな…趣味も一緒だったし。
「お前今仕事してんの？」
「当たり前じゃん…」
お目当ての商品を手に取りレジに持っていく。
「クロッキーとスケッチブックか…」
「…何。」
「いや、別に。」
適当にお金を払って袋を受け取る。
もう少し見て行こうかな…買うものは無いけど。
「俺今大学行きながらバイトしててさー…親の仕送り少ねぇしバイトたくさんしないとなんだよな…。」
「へぇ…大変だね…今1人暮らしなの？」
「おう。最初は全然料理とか出来なくて大変だったわー」
他愛もない話、昔の話をしながら時間を潰す。
最後に連絡先を交換して店を出た。
「…今の…」
「ただの同級生…だけど？」
「ふーん…」
…？
ちょっと機嫌悪いのかな…放置しすぎちゃったか。
…後でたくさん構ってあげよう。
『高校の同級生が行きつけの文具屋でバイトしてたー。久々に話せて楽しかった！』
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ルイヤ - 小説楽しかったです！続編も是非高評価をつけさせていただきますっ♪続編、がんばってくださあぁぁい！ (2016年8月25日 9時) (
レス) id: af3b7867e1 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - 小説とっても面白ろかったです！続編とっても楽しみにしてます (2016年8月24日 20時) (レス) id: 160917dc59 (このIDを非表示/違反報告)
冥探偵 - 小説面白かったです！続編楽しみにしてます！(^∇^) (2016年8月24日 18時) (レス) id: 12549d5d6c (このIDを非表示/違反報告)
我猫 - 続編ですか！勿論拝見させて頂きます！この作品好きなので！これからも応援してます！ (2016年8月24日 12時) (携帯から) (レス) id: eb7f40f9c1 (このIDを非表示/違反報告)
香霊 - 私、信乃さんの意見に賛成です!!面白かったです(*´ー｀*)続編、楽しみにしてます!!頑張ってください(。・ω・。)ゞ (2016年8月24日 11時) (レス) id: 59c22b56e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき花 | 作成日時：2016年7月22日 4時
