10○昼寝 ページ11
部屋に入ってジェジェを机に降ろして、クロも一緒に降ろす。
よし…私は…どうしよう…やる事は無い。
いや、あるけれど…仕事の締め切りは先だ。
だから別に…あぁ、でも少しでも早い方が良いんだよね。
でも今日はもう疲れたし…集中出来そうもない。
あー…眠い…昼寝しよ。
「クロ邪魔…」
「えー…このベッドふかふかで…」
「あーあー…これ私のベッドだからぁ…」
少しうとうとしながら、スペースを取るクロを隅に追いやる。
そうして、私は目を瞑った。
*
次に目を開けたら、夜。
人間の姿になった寝転がったクロと隅で座るジェジェに…挟まれていた。
両手があったかい…。
まだほんの少しだけぼーっとする…。
「…ねぇ…」
名前を呼ぶのもどうかと思って、ジェジェの裾を引っ張る。
寝起きだから声がおかしい。
「…あなたは、いつ帰るの?」
「…帰り方…知ってるのか…?」
「まぁ…うん…血をあげれば…帰れるよ。」
それだけ言って枕に顔を埋める。
しばらくすると返答が来た。
「まだ…良い…」
「…そっかぁ…そっちは…?」
クロに視線を向けると、あーとめんどくさそうに声を漏らした。
「真昼がめんどくせーし…それにお前今貧血だろ。」
「そうだけどさー…はぁ…」
あまり長く居られると、別れが嫌になるんだよね…。
同じ世界の人?じゃないから…いつかは絶対離れる日が来る。
…長い月日いると、寂しいものだから。
「……。」
ゆっくり起き上がって部屋から出る。
リビングに行くと良い匂いがした。
「…あ、もう起きて大丈夫なの?」
「んー…なんとか…」
ソファにもう一度寝転がってテレビをつける。
特に面白い物はやってない…うーん…。
まぁ適当にニュースでも…。
「夕飯出来たわよー。クロちゃんと…あの蛇ちゃんは?」
「呼んで来る…」
「あぁ!良いよ、あんたは座ってなさい。母さんが呼んで来るからね。」
本当心配し過ぎな気がする…。
まぁ…たった1人の家族だもんね。
兄妹は居ないから。
…お腹空いた。
『久々に母上のご飯だー。おいしそう…!』
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ルイヤ - 小説楽しかったです!続編も是非高評価をつけさせていただきますっ♪続編、がんばってくださあぁぁい! (2016年8月25日 9時) (レス) id: af3b7867e1 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - 小説とっても面白ろかったです!続編とっても楽しみにしてます (2016年8月24日 20時) (レス) id: 160917dc59 (このIDを非表示/違反報告)
冥探偵 - 小説面白かったです!続編楽しみにしてます!(^∇^) (2016年8月24日 18時) (レス) id: 12549d5d6c (このIDを非表示/違反報告)
我猫 - 続編ですか!勿論拝見させて頂きます!この作品好きなので!これからも応援してます! (2016年8月24日 12時) (携帯から) (レス) id: eb7f40f9c1 (このIDを非表示/違反報告)
香霊 - 私、信乃さんの意見に賛成です!!面白かったです(*´ー`*)続編、楽しみにしてます!!頑張ってください(。・ω・。)ゞ (2016年8月24日 11時) (レス) id: 59c22b56e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき花 | 作成日時:2016年7月22日 4時