Returng Gift -2- ページ42
syp.side
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3月14日当日。
数日、お返しを自分なりに考えた。
今日はAが夕方までバイトが入っているから、バイト終わりに会う約束をしている。
今はお店の裏口付近で彼女の帰りを待っている。
どんな反応をするか分からないから、少し緊張する。
今日で付き合って1か月が経った。だからどうするということはないが、振り返るとなかなか初々しい付き合いをしているような気がする。
お互い堂々としていないため、自分たちが付き合っていることを知らないクラスメイトもたくさんいるだろう。
でもまあ、それはそれで自分たちらしくていい気がする。
『ショッピおまたせ！』
「あ、A。バイトおつかれ」
『うん。それにしても、わざわざバイト先まで来てくれてありがとね』
「いや、大丈夫」
そのまま二人ならんで街中を歩きだす。
そろそろ、お返しを渡さないと。
「あのさ、これ。バレンタインのお返し。Aのチョコに比べたら大したことないんやけど、受け取ってほしい」
淡いピンクのラッピングをした袋を彼女の前に差し出す。
『え、ありがとう…！これって、』
「一応その、ホワイトチョコ。自分で作った…」
『へぇー！すごいじゃん！
…あれ、でも前に料理全然しないって言ってなかったっけ？』
「あー…。まぁ」
そういえば結構前にそんな話をしたような。
『あ、分かった！ショッピのお母さんに手伝ってもらったんでしょ』
「え、」
なんでばれた！
『あはは！なんでって顔してる。なんとなくわかっちゃった』
「ばれっとった…。
まあ、その。自分だけやと作れんから手伝ってもらった」
『そっか。ふふ、ありがと』
「おん。
正直、お返し作るか迷ってん。やっぱAはチョコレートショップで働いとるし、俺なんかの手作りじゃ、あれかなって思ってんけど、折角Aも作ってくれたんやし、お返しは手作りがええよなって思って」
『うん。すっごくうれしい。そこまで考えてくれてたんだ』
心から嬉しそうな顔をするから、やっぱりこの選択は間違ってなかったんだなと安心した。
「付き合ってまだ1か月やけど、これからもずっとよろしく…おねがいします…」
『こちらこそ、末永くよろしくお願いします！』
朗らかなその笑顔を見ていると「ああ、俺、この人のこと好きになってよかったな」と思う。
これからも、隣で笑っていてください。俺の、彼女。
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遅刻したのは見なかったことにしてください
終わり
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煽田(プロフ) - みきさん» 読んでくれてありがとうございました！！いや〜、恋心を自覚してからの2人は長かったですねw楽しんでいただけて良かったです！ (2022年2月15日 6時) (
レス) id: 31411a57ca (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お疲れ様でした！もうずっといつくっつくんだ！ってソワソワしてました！やっとくっつけたみたいで良かったです！微笑ましい限りでした！ありがとうございました！ (2022年2月14日 21時) (レス) @page40 id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2022年1月7日 19時
