39話 ページ39
.
.
.
先輩たちにたくさん褒めてもらえたホワイトチョコ。ショッピくんは、喜んでくれるかな？
『ショッピくん。はい、これ』
「あ、ありがとう」
なんか、照れてるのかな。ちょっと恥ずかしそう。
『まずかったらごめん』
先輩たちからの伝授だし、大丈夫だと思うけど、一応定番の予防線を張っておく。
チョコをカバンにしまいながらショッピくんは平気そうに大丈夫やろ、と言った。
再び帰るために足を進めようとすると、
待って。
と歯切れの悪い言葉がかかった。
振り向くと、やけに真剣な顔つきのショッピくんがいた。
「Aさん。あの、」
「…好き、や」
ボリュームは何一つ変わっていないのに、その言葉だけ、やけに大きく聞こえた。
「もしよかったら、付き合ってくれへん…」
『……うんっ！
私も好きです』
やっと、想いが通じ合った。
友達以上になれたんだ。
私も、好き。
「っ、よかった。
俺の妄想やなかった」
『えへへ、なにそれ』
嬉しいのと、気恥ずかしさが交差する。
「なぁ、俺今日からAって呼ぶわ」
不意打ちに等しいそれは、私の気持ちを高揚させるのには充分だった。
だんだんと顔に熱が集まっていく。その熱を冷ますように、冬の冷たい風が二人の間を抜けた。
ショッピくんが私をAと呼ぶのなら、私はこう言うんだ。
『好きだよ、ショッピ！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煽田(プロフ) - みきさん» 読んでくれてありがとうございました！！いや〜、恋心を自覚してからの2人は長かったですねw楽しんでいただけて良かったです！ (2022年2月15日 6時) (
レス) id: 31411a57ca (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お疲れ様でした！もうずっといつくっつくんだ！ってソワソワしてました！やっとくっつけたみたいで良かったです！微笑ましい限りでした！ありがとうございました！ (2022年2月14日 21時) (レス) @page40 id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2022年1月7日 19時
