23話 ページ23
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ゲーセンの出口まで走り終えて息を軽く整える。
振り向いても、二人は気づいてないみたいだったからよかった。
でも、私の左手はショッピくんが握ったまま。
恥ずかしい…。顔赤くなってないよね。
てか、手ってそんな簡単に繋ぐものじゃないよね？！
「よかった。うまくいった」
「じゃあ、、俺らどこ行く？」
『う、うーん。どこ行こっか』
「とりあえず歩くかー」
歩くのはいいけど、手はそのままなの？
これ、言った方がいいのかな。
でも、せっかく手繋げたし、離したくない。なにか言われるまで、黙っててもバチは当たらないよね。
「Aさん行きたいとこある？
俺はどこでもええから」
そういえば今日、たまきとゲーセンに行くのと、洋服も見に行く約束してたんだ。
『洋服、見に行っていい？』
「ええで」
不意に携帯が鳴る。たぶんショッピくんのが。
立ち止まり、ポケットに手を入れ携帯を取り出したショッピくんは、画面を見て「あ、」と言った。
「チーノから連絡来た。
どこ行った。だって」
『なんて返すの？』
「んー、楽しんで〜、とか？」
『ふふ、いいね』
じゃあ、私もたまきに送っとこ。
"楽しんでね！"っと。
あ、すぐ返ってきた。
"わざとかよ！！"
そうです。わざとです。
「チーノ、怒ってっけど嬉しそうだわ」
『うん。たまきも』
今すごい気分がいい。
また、洋服のお店に向かって歩き出す。
いい服見つかるといいな〜。
「…ねぇ」
「いやじゃ、ないん？」
突然話しかけられる。
『なにが？』
「手、繋ぐん…」
やっぱ、わかってて繋いでたんだ。
ずるいな…。
『いやじゃないよ』
手、離されちゃうかな。
いやそうな顔、されるかな。
「そっか。よかった」
ショッピくんは、それだけ言って。他はなにもしなかった。
手は、繋いだまま。
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煽田(プロフ) - みきさん» 読んでくれてありがとうございました！！いや〜、恋心を自覚してからの2人は長かったですねw楽しんでいただけて良かったです！ (2022年2月15日 6時) (
レス) id: 31411a57ca (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お疲れ様でした！もうずっといつくっつくんだ！ってソワソワしてました！やっとくっつけたみたいで良かったです！微笑ましい限りでした！ありがとうございました！ (2022年2月14日 21時) (レス) @page40 id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2022年1月7日 19時
