第66Q:和解 ページ44
『母さん。』
母「A」
『待たせた?』
母「ううん、ちっとも待ってないわよ」
『はは…ううん。
あの日から俺はずっと母さんを待たせてたな。』
母「いいのよ。私も悪かったもの。
誰が悪いなんて言い合ったところで、意味もないわ
秀人が困るだけよ」
『…そうだな』
目的地は、あの川だった。
『兄貴…母さんと一緒にきたよ』
2人は、花を備えて
それぞれの時間を過ごした。
___G線上のアリア
母親が目を開けば、Aが兄の持っていた
バイオリンを奏でる姿。
母「(私たちは1度大きな過ちを犯した…
それでも、またこうして元に戻れたのは
あの子のお友達のおかげだわ。)」
涙を浮かべる母親にも バイオリンを奏でるAにも、隣で同じようにバイオリンを弾く
兄 秀人の姿がみえた。
時間はかかったが、
彼ら家族の深い溝は、
仲間と良きライバルのおかげで埋まったのだった。
母「いってきたら?」
『え?』
母「バスケ、気になるんでしょ」
『母さん…』
母「分かるわよ。秀人もあんたも同じようにバスケ馬鹿なんだから」
『ありがとう』
___
【今、第3Q終わった。
点差は、20で誠凛が負けてる⠀】
会場に着いたAが着いた時、残り2分だった。
牧田「お、来たな。いいとこもいいとこよ。」
観客席から叫ぶ誰かがいた
「ガンバレ誠凛!!諦めるな!!ガンバレ黒子!!」
青峰「オラぁテツ!火神!てめーら桐皇に勝ったんだろーが!洛山ぐれー倒さねーとブッ殺すぞ!」
黄瀬「言っとくけど海常もッスからねー!!勝てぇ誠凛!!」
緑間「倒してこい!!赤司を!洛山を!!」
深呼吸をして、橙野も叫んだ
『テツヤ、火神!!お前らならできるだろ!!』
氷室「…アツシはいいのかい?」
紫原「やるワケねーしー」
誠凛の空気感が変わった
『...まさか。あいつら...ゾーンをこえたゾーン....!!』
『(俺に足りなかったのは、これだったのかもな)』
キセキの世代は、皆笑っていた。
1人で勝てないことを理解したからだ。
それを教えてくれたのは他ならない黒子たち誠凛だ。
残り1秒。キセキは起きた
黒子「…ボクは、影だ」
『お前らならやれるって信じてたぜ』
試合終了のホイッスルが鳴り響く
最後に得点を決めたのは火神だった。
誠凛が優勝したのだ。
橙野がみたのは、赤司と黒子が握手をして
笑い合う姿だった。
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漣(プロフ) - SEIさん» いえいえ!こちらこそ、素晴らしい作品をありがとうございました! (2022年2月19日 3時) (レス) id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 漣さん» 長編の一気読み!!最後まで愛読していただき、ありがとうございます!楽しんでいただけたなら光栄です! (2022年2月19日 2時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - 今読み終わったのですが、一気読みしました!すごく楽しい、そして素敵な作品でした。ありがとうございました! (2022年2月19日 1時) (レス) @page50 id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございました!! (2020年3月7日 13時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - EMIKOさん» いえいえ!設定のとこにアバウトに書き込んできますね (2020年2月19日 23時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2019年12月3日 14時