第60Ｑ：掴まれた背中 ページ37
牧田｢ありゃ、黒子くん控え？｣
『テツヤのミスディレクションはずっと効くわけじゃねぇ。ただ、極端に影が薄いだけだ。俺が破れば破るだけ効力が失われる。』
牧田｢へぇ、最強兵器ってわけじゃないのか｣
『まぁ…だが、また戻ってくるだろ。そうじゃなきゃ楽しみがない』
_ﾋﾟｯ
火神｢よお、橙野｣
久遠のスローイン。
ボールを待ち受ける橙野のマークに着いたのは
火神だった。
『火神…
いずれまたやり合うとは思っていた…が。
お前じゃ俺に及ばねぇよ。』
マークに着いてる火神を振り払い
走り出した橙野。
久遠のパスを受け取り、ゴールへと走る
夢中で追いかける火神だが、
ギリギリ背中に追いつかない
傍にいた木吉が駆けつけなんとか、ブロックに入る。
ダブルクラッチで木吉を華麗に避け、
そのまま、ゴールに入れこもうとしたA
火神｢させるかよっ！！！｣
_ﾊﾞｼｯ
木吉がブロックしてくれたことで
なんとか追いついた火神が橙野のボールを
叩き落とした。
｢白、アウトオブバウンズ｣
火神｢(あぶねぇ……木吉さんがいなかったら…)｣
木吉｢ドンマイ。ドンマイ。焦ることは無い
まだやれるだろ、火神。｣
火神｢…!!
…うっす。｣
『(邪魔があったとはいえ、あのスピード.......)』
緑間｢火神の驚異は予想を上回る速度の成長なのだよ。橙野の頭の回転を遥かに上回る。
舐めてかかっては仇となるのだよ。｣
日向「木吉と火神が守りきった点だ。
絶対、繋げんぞ!!」
こくりと頷いた水戸部は、飛び上がった久遠を
ブロックでふせいでは、そのボールを木吉に渡した。
第3Ｑも残り2分、点差は8点。
勝つためにはこれ以上差を開かせたくなかった
牧田｢勝ちたいのは分かるけど、こっちだってそう簡単に負けたくもねぇつーの。｣
ブロックに跳んだ牧田
『牧田、やめろ!!!!』
【後出しの権利】
橙野が叫ぶも遅く、牧田の身体は
シュートの手が遅い木吉とぶつかった。
そして、木吉がギリギリに放ったシュートは
すっぽりとゴールにおさまった。
｢バスケット カウント 黒9番 ワンスロー｣
__ﾜｧｧｧｧ
黄瀬｢これできまれば4点差っすよ。｣
静かに皆が見守るなか
__ｼｭﾊﾟｯ
木吉のはなったボールはゴールに綺麗に
吸い込まれた。
__ﾋﾟｨｨｨｨ
第3Ｑの終わりの合図が鳴り響く。
常勝の覇者はじわりじわりと誠凛に背中を掴まれていた。
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漣(プロフ) - SEIさん» いえいえ！こちらこそ、素晴らしい作品をありがとうございました！ (2022年2月19日 3時) (
レス) id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 漣さん» 長編の一気読み！！最後まで愛読していただき、ありがとうございます！楽しんでいただけたなら光栄です！ (2022年2月19日 2時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - 今読み終わったのですが、一気読みしました！すごく楽しい、そして素敵な作品でした。ありがとうございました！ (2022年2月19日 1時) (レス) @page50 id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございました！！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - EMIKOさん» いえいえ！設定のとこにアバウトに書き込んできますね (2020年2月19日 23時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無瀬。 | 作成日時：2019年12月3日 14時
