第59Ｑ：ここにある夢 ページ35
黒子｢…橙野くん…｣
黒子は自身が編み出したドライブが抜かれたことよりも驚いたことがあった。
橙野が、楽しそうにボールをもってシュートを決めたからだ。
黒子「(あの時以来ですね。君の笑う顔を見るのは。)」
笠松｢あいつ、笑ってるな。｣
黄瀬｢橙野っち…!!｣
紫原｢なーんか、橙ちん、楽しそうだね｣
桃井｢(なんでだろ、ほんとに最近涙脆いなぁ…)｣
中三の春以来、見ることのなかった
バスケをしてる橙野の笑顔。
昔の彼を見てきたものは、彼の変化を見逃さなかった
誰よりバスケを好きだった少年が捨てた夢が
今、またここにある。
黒子「僕も負けていられませんっ！
【
急いで走り込んでは、そのパスコースをカットしようとしたA。
_ﾊﾞﾝｯ
しかし、ボールをカットしようとした手は
黒子のパスの威力によって弾き飛ばされた。
藤宮「なに！？」
『·····おもしれぇじゃん。』
橙野が取れなかったボールを受けた火神。
後ろからAが走って、ブロックをしに駆けつける
火神「(はやすぎんだろ·····
だけど、こっちだってな····!!)」
少し遅れたが、火神がダンクを決めようと飛んだ
あとにブロックに飛んだ橙野。
『·····なっ!!
(俺より前にとんでたはずだろ·····
なんでまだそんな高ぇとこにいる!!!!)』
橙野の予想を遥かに上回る火神の跳躍力
火神「うおおおおおおおおおおりゃぁ!!」
＿ｶﾞｺﾝ
火神は、橙野の上からダンクをぶち込んだ。
久遠「速さに打ち勝っただと····!?」
瀬沼「計算上·····有り得ません·····!!」
やられた橙野だが、
不思議と悔しくなかった。
むしろ、高揚感が彼にまとわりついている。
『ﾊﾊ、すげぇな。』
火神「強いのはお前だけじゃねぇぞ」
『そうみたいだな。』
70-64 互いの点差は 6点。
橙野に、この試合の行方なもはやみえなかった
どちらにも勝算があり、その状況がなにより
楽しかったからだ。
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漣(プロフ) - SEIさん» いえいえ！こちらこそ、素晴らしい作品をありがとうございました！ (2022年2月19日 3時) (
レス) id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 漣さん» 長編の一気読み！！最後まで愛読していただき、ありがとうございます！楽しんでいただけたなら光栄です！ (2022年2月19日 2時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - 今読み終わったのですが、一気読みしました！すごく楽しい、そして素敵な作品でした。ありがとうございました！ (2022年2月19日 1時) (レス) @page50 id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございました！！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - EMIKOさん» いえいえ！設定のとこにアバウトに書き込んできますね (2020年2月19日 23時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無瀬。 | 作成日時：2019年12月3日 14時
