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＿ﾋｭﾝ
｢緑谷くんがまた1人で行ってしまった｣
そんな言葉を聞いて駆けつけたホークスのその視界に真っ先に飛び込んだ光景に息が詰まる。
｢Aちゃんｯ!!｣
なけなしの数枚の羽を彼女に向けて飛ばす
呼吸が乱れる。視界が滲む。
最速の男が聞いて呆れる
どんなに事件を解決してもどんなに平和だったとしても
そこに君がいなければ意味が無い＿＿＿＿＿
＿＿ジーニストさん。俺は、彼女を救えなかった。
救いを知らないまま彼女は今も足掻いているんです。
セントラル病院から出る時に呟いたその言葉
その＜彼女＞が誰を指す言葉なのかその時は
分からなかったけれど、ホークスの目は愛しくそして優しい目をしていたのをよく覚えている。
｢…ｯ、良かった…｣
『…良かった？そう、だね。
ホークスはヒーローだから』
｢違うｯ｣
＿＿『ねぇ、返事くらいすれば？ホークス
私を護りたいとか適当なこと言ってさ
本当はヒーローのことしか考えてないくせに』
確かに最初は、ヒーローのためだった。
公安の命令を元にヒーロー社会に不要な存在を消し去るべくクロックに近づいた。そのためにAちゃんと出会った。でも、きっかけはどうであれ＿＿＿＿＿
ホークス｢あの時の返事、まだ出来て居なかったんで｣
喉が焼けて答えられなかった その答え
｢散々傷つけておいて今更かもしれんけど、これだけは信じて欲しい。Aちゃん、君を守りたいって言ったのは嘘じゃない｣
＿「どうです？空、飛んでみません？」
あの時取って貰えなかった右手をもう一度
｢今度こそ、俺に守らせてくれないかな？｣
まっすぐ見つめるその瞳が眩しくて痛かった普通じゃない自分には普通の世界には飛び込めない
『……ホークスが私を助けたいのは、自己満足だよ』
｢違う、Aちゃんに笑って欲し……｣
『ホークス』
彼女はまた、あの日のように彼の言葉を遮った
『分かるでしょう。私みたいな人間は、皆と同じ生き方ができない』
するりとAはホークスの手を取る
『こうしている時だけ、同じになれる。一生懸命をしてやっと普通になれる。感情に蓋をして背伸びをし続けるのは疲れるの』
｢俺は貴方に幸せを知ってほしいんです｣
暗闇を知っているホークスだから
｢…ヒーローは架空じゃない。たとえ何度Aちゃんが突き放しても俺はそれを現実にする｣
『なんで』
｢貴方が困ってるから助ける。シンプルでしょ
俺はヒーローなんで｣
たとえ君が敵だとしても＿＿＿＿＿
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SEI(プロフ) - ナナシさんさん» はじめましてコメントありがとうございます！是非是非楽しんで読んでいただければ幸いです (8月19日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - 初めまして！凄く面白かったです！これからI want to be a Hero.やPlease give it back____.も読みに行きます！これからも頑張ってください！ (8月18日 21時) (レス) @page43 id: 84422b431c (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - サエさん» コメントありがとうございます！私宛ですかね？？ヒーローという光があればその分影も絶対にあると思っているので、そういう風に読んでいただけて光栄です！ご愛読ありがとうございました！！ (7月29日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - 今回Rioさんの作品を読んで理不尽な社会での主人公がどう思っていたのかが文字だけでも伝わって思わず泣いてしまいました。まだとても良かったと伝えたいところが沢山ありますが、一つ言えるとするならとっっっても面白かったです！ありがとうございました。 (7月28日 22時) (レス) id: 42efebf64e (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - RIOさん» Rioさん、はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です、最後までありがとうございました (7月14日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年6月29日 23時
