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「てめぇ、ンなとこで何してる」
『来世はマシな個性になることを祈っての
わんちゃんダイブ、かな？』
風に靡く彼女は憂鬱な笑みを浮かべていた
「笑えねぇ冗談はやめろや」
『ふふ、緑谷くんなら必死で止めるとこだよ、それ』
「あ゛!? てめぇが本気なら俺だって止めたわ」
『ま、ヒーローだもんね』
彼女の笑顔はぐしゃりと歪む
『ありがとう』
手を伸ばしたその先、そこは知らない景色だった
｢どこだここは！！｣
鋭い痛みと共に目覚めた爆豪は叫び散らかす
｢良かったいつも通りの異常者だ｣
あの後に、爆豪はセントラル病院へと搬送されていた
爆豪｢デクと轟は？先生 先輩は エンデヴァーは？
……あのクソ女は。事態はどうなった｣
彼女が圧縮されて間もなくのこと。
その先の記憶が彼にはなかった＿＿＿＿＿
瀬呂｢話すから、落ち着いて聞いてくれ＿＿＿｣
彼の知らないその先の話
仲間の症状、そして目が覚めない緑谷のこと
｢動くな！死ぬって！！｣
それを聞いて 彼がじっとしているわけが無かった
｢ヤダ！もうこいつ、動く！｣
砂藤や峰田に止められながらも病院の廊下を突き進む
爆豪｢うっせぇな。引っ張るとよけい力んで
尚更死ぬぞコラ！｣
砂藤｢どういう感情で喋ってんのソレ！｣
＿＿＿＿＿＿＿＿死んだら、殺す。
未だに緑谷は眠ったまま 意識がソコに戻らない
＜ヒーロー ヨロイムシャが引退を表明しました＞
＜責任逃れじゃねぇか！！＞
＜今やめてどうすんだよ！！＞
全面戦争による被害、タルタロスのダツゴク
混乱の状況が続く中 ヒーローが、減っていた
今、ヒーローが問われている。
平和の意味を、ヒーローの存在意義を＿＿＿＿
｢おい、A。こんな時にどこいくんだよ｣
『どこでも〜』
｢どこでもじゃねぇだろ……｣
森の洋館、彼らが居た場所からAは背を向ける。
『スピナー、私はね。結構みんなのこと好き。
ゲーム下手な私にスピナーは懲りずに付き合ってくれるし、失ってきた色んなことを埋め合わせるようにするこの時間がさ、好きだった。
でも＿＿＿＿＿＿＿＿＿』
＿＿｢それは残念だな、A｣
欲しいのは世界の崩壊だったはずなのに
彼が居ないだけでこんなにも満たされない
｢これ持ってけよ、Aちゃん｣
｢おい荼毘｣
ひょいと荼毘が投げた青い欠片
｢ミスターからの贈りもんだ｣
コロコロと光るその蒼に頬が緩む
『うん、行ってきます』
大丈夫、私は私であるがままに生きるだけ。
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SEI(プロフ) - ナナシさんさん» はじめましてコメントありがとうございます！是非是非楽しんで読んでいただければ幸いです (8月19日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - 初めまして！凄く面白かったです！これからI want to be a Hero.やPlease give it back____.も読みに行きます！これからも頑張ってください！ (8月18日 21時) (レス) @page43 id: 84422b431c (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - サエさん» コメントありがとうございます！私宛ですかね？？ヒーローという光があればその分影も絶対にあると思っているので、そういう風に読んでいただけて光栄です！ご愛読ありがとうございました！！ (7月29日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - 今回Rioさんの作品を読んで理不尽な社会での主人公がどう思っていたのかが文字だけでも伝わって思わず泣いてしまいました。まだとても良かったと伝えたいところが沢山ありますが、一つ言えるとするならとっっっても面白かったです！ありがとうございました。 (7月28日 22時) (レス) id: 42efebf64e (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - RIOさん» Rioさん、はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です、最後までありがとうございました (7月14日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年6月29日 23時
