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「遅れてすまない！！！！！！」
その姿に 荼毘は目を開く
居るはずの無い彼がそこに居た
「ベストジーニスト 今日より活動を復帰する！」
絶望が覆い尽くした時それ払うのは
いつだってヒーローだ＿＿＿＿＿＿＿＿。
『ほんっと、かっこいい』
彼らは紡ぐ 一縷の希望を。
荼毘「てめぇ、死んでたはずだ」
ホークスが確かに持ってきたジーニストの死体
荼毘「本物の死体だった！なんで生きてやがる！」
ジーニスト「欲をかくから綻ぶのだ。
粗製デニムのようにな」
＿ｷﾞｨｨ
身体に巻き付けられているワイヤーが締まり悲鳴をあげる
『…ｯ!!!!!!』
ヒーローはいつだって勝手なんだ
勝手になにかを救った気になって。
敵は嬲ればいいモノとして
かっこいいヒーローショー。最高に笑えるエンタメだ
でも現実はそんなに明るいものじゃない＿＿＿
荼毘「てめぇが生きてたとして
うちの過去が消えるわけじゃねぇだろ！！」
荼毘の過去もAの過去も
ヒーローが洗い流してくれるわけじゃない
荼毘「そうだよな 焦凍」
轟「うぉぉおおおおお
入り乱れる赤と蒼の炎。意地と意地のぶつかり合い
荼毘「大変だエンデヴァー！また焼けちまった
未来ある若者が お前の炎で！」
その炎は、ジーニストの糸をも溶かす
やがて、Aを縛る糸も解れていく
緑谷「(動け……立て出久！痛いだけだろ！
1番辛い轟くんが戦ってるんだぞ！)」
『またよそ見？緑谷くん』
拘束を振り切ったAは力のまま
緑谷を地面に押し倒す
『ヒーローは守るものが多くて大変だ、緑谷くん。
あ、でも何を守ってるんだっけ？自己保身？』
_ｶﾞｼｯ
Aを縛る糸が傷だらけの身体にくい込んでいく
『…ｯ』
息が乱れる、視界が霞む。
それでもAはもがき続ける。
緑谷「…違う…ｯ、違うよ刻乃さん」
緑谷はボロボロの身体を奮い立たせ
Aと向き合う
『いいんだよ、緑谷くん。
私が傷だらけなのも全部 ヒーローが正しいことをしてるから。殴ってみなよ！だって、ヒーローなんでしょ？』
緑谷「君はずっとずっとすごい人で
僕なんかじゃ分からないほど苦しい中を
懸命に生きてて…!!だから！！」
『だから、ヒーローになれたって？』
無個性だったはずの彼はとっても眩しくて
『馬鹿だなぁ、緑谷くん。私はヒーローなんか大嫌い』
そんな貴方が私は大嫌いで＿＿＿＿＿
緑谷「じゃあなんで君は泣いてるんだ!!!!」
＿＿＿ヒーローは見逃さない
その歪な笑みの上に零れる一筋の雫を。
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SEI(プロフ) - ナナシさんさん» はじめましてコメントありがとうございます！是非是非楽しんで読んでいただければ幸いです (8月19日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - 初めまして！凄く面白かったです！これからI want to be a Hero.やPlease give it back____.も読みに行きます！これからも頑張ってください！ (8月18日 21時) (レス) @page43 id: 84422b431c (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - サエさん» コメントありがとうございます！私宛ですかね？？ヒーローという光があればその分影も絶対にあると思っているので、そういう風に読んでいただけて光栄です！ご愛読ありがとうございました！！ (7月29日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - 今回Rioさんの作品を読んで理不尽な社会での主人公がどう思っていたのかが文字だけでも伝わって思わず泣いてしまいました。まだとても良かったと伝えたいところが沢山ありますが、一つ言えるとするならとっっっても面白かったです！ありがとうございました。 (7月28日 22時) (レス) id: 42efebf64e (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - RIOさん» Rioさん、はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です、最後までありがとうございました (7月14日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年6月29日 23時
