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＜今日も、No.5 ヒーロークロック大活躍！＞
＜クロックのパンチがかっこよかったんだ！！＞
＜二倍速の個性を持つクロックの打撃は
速度も勿論二倍!!凄まじい威力です!!!!!!!!＞
『……』
いつもいつもいつも テレビで流れるのはヒーローのカッコイイ姿
けれど
私が知っているヒーローはこんなのじゃなかった＿＿＿＿
「ショボイ個性に生まれてきやがって……
おい、膝を着いてる場合か!!」
＿ﾄﾞｺﾞｯ
「立て、もう一度。やるぞ」
『ゃ……ぃや!!』
＿＿ﾄﾞｶﾝｯ
『おか……さん……』
「ダメじゃない。しゃがんだら。
ほら、もう1回よA」
『……ｯ』
何度も何度も何度も何度も
辞めることを誰も許してはくれなかった
父親は、昔から注目の的だったという。
そんな彼が求めたのは注目される自慢の娘で
理想とかけ離れたAは無理やり矯正された
＿ﾄﾞｺﾞｯ
＿＿＿ﾄﾞｺﾞｯ
『う゛ｯ……ォェ゛ｯ……』
目を閉じても振り下ろさる拳は
彼女に全てを思い出させる
ヒーローへの嫌悪感を。
ヒーローへの理想を＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
＿ｺﾞｷｯ
『ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛』
触れようと伸ばした腕は反対方向にねじ曲げられる。
「敵連合A、大した異能も持たず
これまで何をしてきた？してないよなぁ。
父親の言う通りに育って、お前は中身のない空っぽの器なんだから」
『ｬﾒ……ｯ』
＿＿＿＿＿『緑谷くんは、無個性なんだよね？
じゃあ、私と一緒だ』
ガンガンする頭の中で彼の顔が浮かび上がる
無個性で、何ももってなかったはずの彼の顔
「皆、大体ヒーロー科志望だよね」
「「は〜い」」
このヒーロー社会の中でおかしいのは私だ。
そう気づくのに時間はかからなかった
皆となるべく同じモノをもつように、
皆となるべく同じフリをして。
優れた個性なんてない癖に
立派なヒーローを目指すフリをし続けた＿＿＿＿＿＿＿＿
「すごいなぁ！オールマイト!!」
綺麗なものだけをみせる歪な社会
「………刻乃さんは、ヒーロー ならないの？」
『なるよ。正しいヒーローでいたいから、さ。』
黒く淀んだ汚い自分に蓋をして、笑顔で取り繕う
そうして噛み合わない歯車を無理やりに動かした＿＿＿＿
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SEI(プロフ) - ナナシさんさん» はじめましてコメントありがとうございます！是非是非楽しんで読んでいただければ幸いです (8月19日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - 初めまして！凄く面白かったです！これからI want to be a Hero.やPlease give it back____.も読みに行きます！これからも頑張ってください！ (8月18日 21時) (レス) @page43 id: 84422b431c (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - サエさん» コメントありがとうございます！私宛ですかね？？ヒーローという光があればその分影も絶対にあると思っているので、そういう風に読んでいただけて光栄です！ご愛読ありがとうございました！！ (7月29日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - 今回Rioさんの作品を読んで理不尽な社会での主人公がどう思っていたのかが文字だけでも伝わって思わず泣いてしまいました。まだとても良かったと伝えたいところが沢山ありますが、一つ言えるとするならとっっっても面白かったです！ありがとうございました。 (7月28日 22時) (レス) id: 42efebf64e (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - RIOさん» Rioさん、はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です、最後までありがとうございました (7月14日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年6月29日 23時
