65 ページ18
「ホークス！！！！！！！」
＿＿ﾊﾞｼﾝｯ
蒼に向けて伸ばした手は黒い影にはらわれる
常闇「ホークス」
膝をつきながらもするどい視線を彼に向ける。
『その子何？誰？』
荼毘｢お前は雄英の……
だせぇなぁ、学生まで引っ張り出してんのか｣
その男の子から感じられるホークスとの絆が
Aの心を黒くする
『ねぇ、返事くらいすれば？ホークス
私を護りたいとか適当なこと言ってさ
本当はヒーローのことしか考えてないくせに』
Aに答えをあげたいのに喉が焼けて話せない
荼毘「見ろよガキ」
荼毘は自分の後ろに倒れるトゥワイスを指す
荼毘「そいつが殺した。仲間を守ろうと走る背中を後ろからグサッと。Aが血だらけなのもホークスがやったからだ。ガキと同じ年の女だぜ？｣
信じていたヒーローの本当の姿に常闇の目は揺れる
『信じてたよねぇ？ホークスのこと。
私もだよ。私も信じて、騙された。
ねぇ？何しに来たの？君。助けに来たの？
何を？あんたがね、夢見てるヒーローって
敵よりよっぽど汚いんだよ。知ってる？』
ホークス｢常、闇……くん｣
微かに聞こえる師の声
常闇｢俺はただ師を案じただけだ｣
『へぇ……』
荼毘｢思考停止｣
＿＿＿ﾎﾞﾜｧｧｧｧ
蒼い炎が放たれる。
常闇は避け切るが、ギリギリで。
ダークシャドウも光には弱い。
ホークス「また…喋る…」
荼毘「考えろよ、焼き鳥共
本当に救いを求めてるのは誰だと思う？」
喋ったことでホークスを殺し損ねた荼毘
今もまた同じようにお喋りにかまける彼
余裕ではない、時間稼ぎ＿＿＿＿＿
Aだってもう、立つのは限界なはず
ホークス「ぃま…いけ…いけ」
常闇「ダークシャドウ!!!!!」
炎から常闇は逃げていく
常闇「ホークス、ホークス!!!!!」
下の階に落ちた衝撃で気絶するホークス
Aは顔だけ下に向けて 懸命に声をかける常闇を見る
『……常闇くん、ねぇ』
最後に振り絞ったその名前はAのものじゃない。
ほら、ホークスは私なんてどうでもいい
不公平の上に成り立つこの世界
大嫌いで壊したくて壊したくて堪らなくて
だから、その蒼が美しくみえた。
荼毘「こんなこともあろうかと
前2発弱火で節約しました!!」
蒼がホークスに迫る。終わりの時
「『さよなら(だ！！！！)』」
＿ﾊﾟｷﾝｯ
『…!!!』
突如でてきた氷により、彼らは散り散りになる
常闇「ダークシャドウ!!!!!」
その隙に常闇とホークスは逃げる
Aはただ、その背中を見ていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 623人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEI(プロフ) - ナナシさんさん» はじめましてコメントありがとうございます！是非是非楽しんで読んでいただければ幸いです (8月19日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - 初めまして！凄く面白かったです！これからI want to be a Hero.やPlease give it back____.も読みに行きます！これからも頑張ってください！ (8月18日 21時) (レス) @page43 id: 84422b431c (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - サエさん» コメントありがとうございます！私宛ですかね？？ヒーローという光があればその分影も絶対にあると思っているので、そういう風に読んでいただけて光栄です！ご愛読ありがとうございました！！ (7月29日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - 今回Rioさんの作品を読んで理不尽な社会での主人公がどう思っていたのかが文字だけでも伝わって思わず泣いてしまいました。まだとても良かったと伝えたいところが沢山ありますが、一つ言えるとするならとっっっても面白かったです！ありがとうございました。 (7月28日 22時) (レス) id: 42efebf64e (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - RIOさん» Rioさん、はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です、最後までありがとうございました (7月14日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SEI | 作成日時：2023年6月29日 23時
