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「鷹見啓悟ｯｯｯ!!!!!」
＿ﾎﾞﾜｧｧｧ
その蒼は恐ろしいほど憎しみが籠る
＿ｶﾞｼｯ
その執念から逃れるためにホークスは
部屋の隅で蹲るAを抱え、そのまま＿＿＿
ｻﾞｼｭｯ
視界に飛び込んでくる赤。
ホークスは外に逃げたトゥワイスを背中から突き刺した
『……トゥワイス？
返事してよｯ、ねぇ！』
荼毘「殺した………殺しやがったな」
『……ホークスがやったの？』
憎しみを顔に映すAに息が詰まる
＿ﾊﾞｼｯ
『触んないでよ、ヒーロー』
ホークスを振り払ったその手
自力で立つことすらままならないAは
床に倒れ込む
荼毘「よくも！！！」
＿ﾎﾞﾜｧｧｧ
感情全てが込められた蒼い炎がホークスを襲う
荼毘「よくも、トゥワイスを殺したなぁ!!!!!」
＿ﾄﾞｶｯ
荼毘に身体を踏まれ肺が潰れる
ホークス「それが仲間を殺されたやつの顔か！！！！！」
こちらを見下ろす荼毘の顔は笑っていた
｢なんて言い草だ、酷い。
涙腺が焼けて泣けねぇんだよ、俺はよ！！
トゥワイスがいれば俺の夢は確実に叶ってたんだ！
悲しいに決まってる｣
荼毘の炎は温度を増す
荼毘｢すげぇ悲しいよ｣
焼け焦がれていくホークス
Aはふらりと立ち上がり、
すとんとホークスの顔の横に座る
青い炎が隣でゆらゆら揺れる中、彼女もまた笑っていた
『ヒーローって随分傲慢なんだね
あんたらだって笑う癖に
救えなかった者はいないですって顔してさぁ
……そうやって笑うことの何が悪いの？敵だから？』
ホークス｢……Aちゃんが、焦げるｯ……｣
『こんな時までヒーロー面？
ほんと、最高だよ。ホークス』
Aの視線は凍えるほど冷たく
荼毘の炎は焦げるほどに熱かった
ホークス「連合の…素性を調べた
荼毘と死柄木だけだ、何も出なかった人間は！
誰だお前は！！！｣
荼毘はにっこり笑って答えた
荼毘「＿＿＿＿＿」
｢『!!!!』｣
知らなかったその過去にAもホークスも目を開く
荼毘｢連合も死柄木もはなからどうでもいい
1人の人間のたった一つの執念で世界は変えられる｣
Aは知っている
この世界に本物の英雄なんていないこと
いたらとっくに Aも荼毘も救われていること
ステインが教えてくれたこの世の真実
やっと見つけた自分の道
荼毘｢じゃあな、ホークス お前の生死も
俺にはどうでもいい｣
＿＿＿あぁ、この人なら。分かり合えるんだ。
迫るその蒼がやけに眩しく見えた
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SEI(プロフ) - ナナシさんさん» はじめましてコメントありがとうございます！是非是非楽しんで読んでいただければ幸いです (8月19日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - 初めまして！凄く面白かったです！これからI want to be a Hero.やPlease give it back____.も読みに行きます！これからも頑張ってください！ (8月18日 21時) (レス) @page43 id: 84422b431c (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - サエさん» コメントありがとうございます！私宛ですかね？？ヒーローという光があればその分影も絶対にあると思っているので、そういう風に読んでいただけて光栄です！ご愛読ありがとうございました！！ (7月29日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
サエ(プロフ) - 今回Rioさんの作品を読んで理不尽な社会での主人公がどう思っていたのかが文字だけでも伝わって思わず泣いてしまいました。まだとても良かったと伝えたいところが沢山ありますが、一つ言えるとするならとっっっても面白かったです！ありがとうございました。 (7月28日 22時) (レス) id: 42efebf64e (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - RIOさん» Rioさん、はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です、最後までありがとうございました (7月14日 0時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年6月29日 23時
