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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿春。
ついにその日はやって来た。
雄英の制服をみにまとい 離れの戸を閉める
『行ってきます』
くるりと 家の方に目を向け呟く
たとえこの声が届いてなくたって
今日がAの出発点
ヒーローになるための 憧れを掴むための
役立たずを卒業するための1歩を踏み出した
『………｡』
美風Aは困っていた。
ヒーローになるための最初の壁にぶちあたる
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿迷子だ。
下駄箱から1歩も動かないAの背後から
声がする
「えと、あの大丈夫ですか？」
声のした方に振り向けば 緑髪の少年がこちらを見ていた
『……』
緑谷「あ、いや！勘違いだったらごめんなさい！なんか、悩んでそうだったから…。
ぼ、僕も今日入学だし、こんなとこ迷っちゃうなぁって」
『…そう。教室、分からない』
緑谷「僕 案内図持ってます！一緒に行きませんか！？あ、いや、あの迷惑だったら全然…」
『お願い』
緑谷「あ、はい！！！教室は？」
『1年A組』
緑谷「一緒だ…！あ、あの僕 緑谷出久って言います」
『…美風 A』
緑谷「美風さんって言うんだ!よろしく」
初めて 雄英で知り合った同級生
緑谷出久＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
彼との出会いが 鎖に絡まれた彼女の人生を
溶かしていくとはつゆ知らず＿＿＿＿＿
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。
ここはヒーロー科だぞ」
Aはギョッとした。
それもそのはず、寝袋に身を包んだ男性が下から寝転んで喋っていたのだから
そして、その男に促されるように席に着く
「ハイ。静かになるまで８秒かかりました。
時間は有限。君たちは合理性に欠くね。
担任の相澤消太だ。よろしくね」
「担任ってことは……この人もプロヒーロー？」
「見たことないけどこんな人……」
そんなざわつきを気にもとめず相澤は続ける
相澤「早速だが、コレ着てグラウンド出ろ」
体育着？なぜ？だって、今日は入学式では？
だが、待ち受けていたのはそんなものではない
相澤「これから、個性把握テストを始める」
「入学式は！？ガイダンスは！？」
相澤「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
その言葉にAはぎゅっと力を入れる
そうだ。ここにきたのは ヒーローになるため
認められるため。
相澤「雄英は自由な校風が売り文句
そしてそれは先生側もまた然り」
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SEI(プロフ) - ねこたつさん» そうなんですね！88の日！！応援＆コメントありがとうございます！是非今後も楽しんで下さい (6月6日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ねこたつ - 夢主と誕生日いっしょなのでなんか嬉しいです！投稿頑張ってください！！ (6月6日 1時) (レス) @page2 id: 0e1b6a91f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年5月15日 18時
