33 ページ35
来るその日に向けて1年A組の生徒たちは
授業も筋トレもそして個性を伸ばす鍛錬も
全てに全力で打ち込んでいた。
それはAも同じく
＿＿＿ｺﾞｫｫｫ
風の流れをつくり、勢いに任せて風に乗る。
目指すは100m先のゴール
「記録 5.42」
麗日「すごっ……!!」
そのはやさは周りを圧倒し、
個性エンジンの飯田天哉にも劣らない
飯田「くっ、俺としたことが…!!
次こそ負けないぞ！美風くん！」
『……』
飯田「頷くだけとは…！なるほど！君はもはや俺をライバルとして見ていないということか！なんて向上心のある…!!」
『……(そうじゃない……)』
でも、これを口にしていいのか分からなくて
Aは無言でスタートラインへと戻って行った
飯田「なるほど、もう一度勝負をしようということだな！今度こそ！！」
爆豪「ｯﾁ!!」
己の有能性を見せつけなければ
この個性がヒーロー社会の役に立つことを証明しなければ
家に帰ってからもAは休みなく鍛錬を続ける
認められなくては。体育祭で、必ず
「はっ、いいご身分だな」
『……ｯ!!』
美風家の離れ、薄汚いそこで暮らすAの元に
兄である亜門がやってきた。
「今日も親父と2人きり 家のためと学ぶ日々
なぁ？お前に分かるか？」
＿＿＿ｶﾞｯ
『申し訳……ありませんｯ……』
床で蹲るAの髪をぐっと掴む
亜門「あ？誰が喋っていいっていったんだ？」
『……申し訳…ありませんｯ!!』
亜門「喋んなって言ってんだろ」
＿＿ﾄﾞｶﾞｯ
『あ゛ｯ!!』
身体に何度も刻まれる傷、傷、傷＿＿＿＿＿
亜門「あぁ、忘れてた。
死なれちゃ困るからな。」
天使の姿をした悪魔は強引に契約を交わす
『……や、め……ｯ』
亜門「安心しろ、死なないからさ」
『あ゛ぁ゛ぁ゛ｯ!!!!!』
＿＿ﾄﾞｶﾞｯ
＿＿＿ｶﾞｼｯ
笑いながら痛めつけてくるその恐怖に
打ち勝つ術をAは持ち合わせていない
＿＿＿＿＿＿＿＿必ず、己の有用性を示さねば。
これは、私の罰なのだから＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEI(プロフ) - ねこたつさん» そうなんですね！88の日！！応援＆コメントありがとうございます！是非今後も楽しんで下さい (6月6日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ねこたつ - 夢主と誕生日いっしょなのでなんか嬉しいです！投稿頑張ってください！！ (6月6日 1時) (レス) @page2 id: 0e1b6a91f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SEI | 作成日時：2023年5月15日 18時
