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美風Aは、美風家の次女として生まれ
愛を持って育てられた。
伝統のある名高い家柄の美風家
羽の生えた一族の姿は 【人智を超えた存在】として 先祖代々崇め奉られた。
もちろん、Aの父も母も羽を生やした個性で
長男の亜門は、美しい 天使の個性を授かった。
だからこそ、より 美風Aの個性発現に
期待値が上がったのだ。
運命とは残酷である＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
彼女の人生は齢３歳にして狂い始めた。
彼女の背には翼は生えてこなかった。
亜門「誕生日おめでとう、A。
これは兄様からの贈り物だよ」
『わぁい！なになに！？』
亜門「あけてごらん」
兄が妹に贈り物を渡した時だった
＿＿＿ｺﾞｫｫｫ
凄まじい風が吹き荒れ、兄は遠くへ弾き飛ばされる
亜門「い゛っ……」
大きな物音に母親が駆けつけると
血を流し倒れる兄の姿に悲鳴をあげる
母「亜門ちゃん!?」
母親は亜門の向かいにたつAをみつめる
母親「あんた何したの？」
こんな超常、わざわざ聞かなくても分かる。
個性だ。彼女は翼を持つことなく
異なった個性を持ち、それでいて たった今
兄に怪我をおわせたのだ
『違う、違うの お兄ちゃん…』
母「触らないでｯ!!!!」
＿ﾊﾟｼﾝｯ
母「亜門ちゃん、あっちに行きましょう
手当しないと…!!」
これは、なにかの間違いだと思いたかった。
＿＿＿＿＿でも、この日を境に愛を与えられることはなくなった
父親はため息をついた
お前は美風家の恥さらしだと
母親は涙を流して殴り掛かる
どうしてあんたはおかしいの？と
【翼のない個性は無個性も同然】
それどころか、次期当主である兄の顔に
治らない傷までつける悪魔のような娘だと
神様は残酷だ。
なぜ、翼を授けてくれなかったのだろうか？
その疑問に答える者はいないまま時は経つ
いつしか家族は誰もAを見なくなった。
その声を聞こうとはしなくなった。
家の離れで隔離され、孤独に耐えていたある日
あたたかな彼の笑顔をテレビでみた
「個性というものは親から子へと受け継がれていきます。しかし、本当に大事なのはその繋がりではなく、自分の血肉。自分であると認識すること。そういう意味もあって、私はこういうのさ。“私が来た！！”ってね。」
もし＿＿＿＿
兄を傷つけてしまったこの個性が誰かの役に立てたなら…
私は、あなたのように
誰かに希望を与える人間になりたかった＿＿＿＿＿＿＿。
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SEI(プロフ) - ねこたつさん» そうなんですね！88の日！！応援＆コメントありがとうございます！是非今後も楽しんで下さい (6月6日 1時) (
レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
ねこたつ - 夢主と誕生日いっしょなのでなんか嬉しいです！投稿頑張ってください！！ (6月6日 1時) (レス) @page2 id: 0e1b6a91f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEI | 作成日時：2023年5月15日 18時
