11 記憶 ページ13
はじまりは、意外とあっさりしていた。
「あら、傑くん 」
「こんにちは」
「随分と大きくなって」
「はは、そうですね。もう中学生になりました」
「あらそう!A、ご挨拶なさい」
『…あたし、A』
「はじめましてAちゃん」
まだまだ小さなA
それが、私と彼女との最初の出会いだった
隣の家に住む女の子
歳もかなり離れているし、
たまに会ってお喋りする位
ただそれだけのはずだった_____
_________彼女とあの日、会うまでは
高校にあがるちょっと前のことだった。
その頃には 呪霊もはっきり見えていたし
一応それなりに対処法も覚えてきた。
周囲に相談は出来なかったけど
呪術界の窓という存在の人に出会い
私を高専と出会わせてくれたからだ
だからこそ、この異質な空気を察知できる
この町に呪霊がいる________。
__ザワザワ
その胸騒ぎの正体は 公園にあった。
時間は夕方過ぎ。
子供たちはもうちょうど家に帰って居なくなった頃。今ならばサッと祓える
そう、夏油が戦闘体制に入った時だった
呪霊以外にもう1つ大きな呪力を感じた
夏油「…!!」
そこにはじっと呪霊を見つめるAがいた
夏油「…彼女、みえて…」
こういった危機的な状況では非術師でも、
呪霊の存在を確認できるとはきいた。
でも、彼女の瞳に動揺は見えなくて悟る
_____彼女もまた、こちら側の人間だと
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作者名:SEI | 作成日時:2023年2月5日 12時